9月の連休。
8月は暑さで参ってほとんどエンジンかけることがなかった愛車トライアンフ・ボンネビルT120のバド。そろそろ出動しないと拗ねてしまいそう。
と、バイク乗り以外には絶対通用しない言い訳をして、かつお安く宿に泊まれる県民割りが9月末まで延長されたので、それを使ってツーリングに行くことにした。以前、高山で泊まった旅館「山久」がすごくよかったので、また泊まりたいと思っていたが、今回運良く1泊予約することができた。
せっかくの連休だし、飛騨高山の往復だけだとちょっと物足りないと思って、お隣の長野県を調べてみたら、岐阜は近隣県ということで長野県の県民割りも利用することができるみたいだ。こちらも1泊5000円まで補助があり、2000円分のクーポンがいただける。
とは言え、さすがに9月の連休で有名どころはどこも満室。たまたま、旧武石村(現在は上田市)で、オートバイ限定のプラン(屋根付き駐輪場あり)がある宿で1部屋空きがあったので、あまり考えずに予約を入れた。
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1週間ぐらい前から天気予報とにらめっこ。台風14号が発生して、目まぐるしく予報が変わる。せっかくなんだから晴れてくれよ🙏 と願いながら当日を迎える。
思ったより天気はいい。つか、暑いよ。だんだん出かけるのが面倒くさくなる。最近多い。こういうこと。いざ、出かける前とか何かする前になると面倒くさくて憂鬱になること。友だちと話していたら、同じようなことがあるって言ってた。「それ、男の更年期かもよ」だって。
高山へのルートは大好きな木曽路から御嶽山を抜けて向かうつもりでいたけど、なんとなくグダグダしちゃって、出発が午前11時を過ぎてしまった。これじゃ、そのルートじゃ遅くなる。自ずといつものやまびこロードでひるがの高原を抜けて国道158号で行くことにした。このルートなら3時間もあれば余裕で到着できる。
外に出ると気温が高くて空気が湿っていたので、当たり前のようにフルメッシュのジャケットを手に取ったが、「いや、この辺は暑くても、標高の高い飛騨や信州はこんなに暑くないかも」と思い直し、春・秋用のジャケットに着替えた。
胸と腕、背中にジッパー付きのベンチレーションがあるので、全開にすればそこそこ風が抜けて涼しい。が、止まれば暑いけど・・・
走り出してしまえば、気持ちがいいのはわかっている。バドの調子もいいし、道もそれほど混んではいない。
いつもの走り慣れた道。特に寄るところも見るところもなく、15時前には宿に着いた。
何度も来ている飛騨高山なので特に観光することもなく、風呂入って、ビール飲んで、お待ちかねの夕食は相変わらず豪華で、お腹もいっぱいになっていつの間にか就寝してた。ここまでは前回と同じだから、さらっと(笑)
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翌朝もまずまずのよいお天気 🌞
今日のルートも高山から松本市に抜けて、国道254号で鹿教湯温泉を越えていく最短距離で行けば120Kmぐらい。朝9時に出発したら午前中に着いちゃうよ。
ボリューム満点の朝食をいただき、9時過ぎに出発する。
とりあえず信州に向かうには国道158号線で安房峠を越えなくてはならない。
安房峠は高山と信州を結ぶ国道158号の難所で、昔は冬季通行止めになり、冬は越えることができなかった、現在は中部縦貫道の一部である「安房トンネル」が開通して、冬でも松本市側に抜けられるようになったので、冬の上高地も行きやすくなった。
安房トンネルは有料で、これを使えば5分ぐらいで峠の向こう側に出られる。でも、時間はたっぷりある。
「よし、旧道を行こう」
かなりのクネクネ。
酷道の匂いもプンプンする。
が、意外と道は荒れてなくて、道幅もクルマがすれ違いできるぐらいはある。
峠を越えるところでは、北アルプスがドカーンと視界に飛び込んでくる。トンネルを抜けていたら拝めない風景。
安房峠を越え、いくつかの狭いトンネルを抜けて松本インターチェンジ手前のスタンドで給油する。ここからどうしようか地図を開いて考える。ビーナスラインもいいが、休日でクルマも多いだろうから、かえってストレス溜まるかも。
そこで国道299号線、通称メルヘン街道で麦草峠を越えて佐久方面から宿に向かうルートがいいかもしれないという結論に辿り着く。
「そうだ、麦草ヒュッテでコーヒーでも飲もう。」
松本ICから高速に乗って諏訪に向かう。信州といえばそば。せっかく来たので途中のみどり湖PAでかき揚げそばを食らう。
あれ? かき揚げは揚げたてだし、そばもうまい。PAのそばでもレベル高い信州さすが。
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諏訪ICで降りて、蓼科方面に進んで行く。
蓼科山がドカンと見えてくる。この辺りの八ヶ岳に向かって行く風景が好きだ。まだまだ暑い岐阜と比べて、八ヶ岳の麓の季節は確実に秋に向かっていた。
その②に続く。