ボンネビルT120に乗り換えるときに、買い取りに出したインターカラーのSR400。
このSR400の現オーナーは20代の若者だ。
その彼がSRについて検索していたときに、このブログのSRの記事にヒットして、「これは、自分が買ったSRの前のオーナーだ」と確信したらしい。
詳しい経緯は上の記事にまとめてあるが、お互いのXのアカウントをフォローして、連絡を取り合うようになった。
彼は、当時大学生で翌年の春に就職で他県に行くことが決まっていた。
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以前に「一緒に走りに行きましょう」と誘ったが、あいにく予定が合わずにそのままになっていた。
そして1年後。
彼から「今度のGWに実家に帰りますので、一緒にツーリングどうですか?」とお誘いがあった。
ときどきLINEで連絡を取り合っていたのだが、彼はSRの他に旧車のBMWを購入したという。
「ぜひぜひ!」と返事をして、1年越しのツーリングが実現した。
待合せの道の駅で先に着いていた彼の隣には、1970年代のフラットツインのBMWがあった。
R100Sというツアラーモデルだ。
こんなに渋いバイクをチョイスするなんて。20代半ばの子が乗るバイクじゃないでしょ。ただ、もともとSRに乗るぐらいなのだから、こういう古いタイプのバイクが好きなんだろう。自分がバイクに乗り始めたのが80年代だから、このタイプのBMWは正直あまり記憶にない。まして外車なんて当時としては高嶺の花で金持ちしか乗れないバイクだったからなぁ。
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岐阜県東部に実家にある彼は、北の方に行ったことがないというので、関市から金山湖のワインディングを抜けて国道257号線で高山市清見に抜けるルートを案内することにした。
この道は、例に漏れずクルマも少なく、信号もない田舎道だ。その割には路面は悪くなく、最近ではバイパスのようにきれいに道が整備されているので走りやすい。
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彼とは親子ほどの歳が離れている。なんなら息子より年下だ。それでも一人のバイク乗りとして年齢はあまり関係ない。同じ仲間として関係はフラットだ。
決して、昔はあーだ、こーだと言わないようにしよう。自分はそのように接しようと心づもりでいた。が、彼の方が旧車ことが詳しいし、工学部出身なのでメカにも強い。
今回はボンネビルで行ったので、ワインディングであまり飛ばしてはいないが、そこそこのペースで走っても古いBMWでちゃんと付いてくるぞ。ちゃんと乗れている。
こりゃ敵わんな。本当に彼はZ世代なのか? 世間一般に言われているZ世代とはかなりイメージが違う。息子の方がよっぽど今どきの若者だわ。
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お昼は、郡上大和の「じぇいあん」というレストランで、ガーリックオムカレーをご馳走した。ここは、一応年上として見栄を張らせてもらった。
熱した陶板の器にカレーを注ぎグツグツ煮立った状態で運ばれてくる。
郡上市のレストラン「じぇいあん」でグツグツに煮たつガーリックオムカレーをいただく。すぐに喰らい付くと舌やけどするのでご注意⚠️ pic.twitter.com/5p8PVg7FTW
— ブルパワー.com (@bullpower_world) 2025年5月7日
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彼とはSRを通した縁で知り合ったが、こうして、若い人と繋がれるのがバイクのいいところだよな。
同じ世代の人とばかり付き合っていると、時代的な価値感が似通っているので付き合いは楽だが、新しい考え方や思考に出会うことはなかなかない。こうして違う世代と交流することは大事だなぁって思う。凝り固まった価値感がアップデートされる。
けど、彼、古いBMWを壊れては直し、不具合があれば原因を探りながら乗っているんだよ。
それって、昭和のバイク乗りじゃん(笑)
今の自分は、そんなの面倒くさいから、いまどきの壊れないバイクがいい。そうだよ。令和のオヤジと呼んでくれ。もうキャブ車には戻れんわ (;´д`)
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