ちょうど1年前の1月に、通勤や普段の足にと10年落ち10万㎞、コミコミ30万円で購入した軽自動車のムーヴ。
購入した経緯は、こちらの記事にまとめたが、ようはスポーツタイプでFRのBRZは趣味のクルマで、雪がちょくちょく降る地域では普段使いに向いてないので、普段の足に安い軽を買ったと言う訳だ。
結局、ムーヴばかりに乗るようになって、BRZを査定に出したらいい値が付いたのでそのまま売ってしまた。
で、1年乗った感想をひと言で言えば「日常使いに軽自動車は最強だわ!」ってこと。
クルマに関しては、これまであまりお金のことは気にせずに好きなクルマに乗っていたが、メンテナンスにカスタム代、ガソリン代や税金、車検代などを計算してみると、馬鹿にならないほどお金を掛けていた。
だからといって、A地点からB地点に移動するとき、300馬力のスポーツカーだろうが、中古の軽自動車だろうが、移動するという目的を果たすという結果は一緒で、300馬力のスポーツカーだから早く目的地に着くわけではなく、交通法規を守って走れば時間も変わらない。
むしろ軽自動車は、ちょっとそこのコンビニやスーパーまで行くのも気軽で、小さな車体で小回りも利くから駐車場に入れるのも楽だし、狭い駐車場で隣のクルマに「ドアパンチ」されること(逆もある)を心配しなくてもいい。
そしてBRZは、大事に乗らなきゃ、いつも綺麗にしておかなきゃ、と月に2~3回は洗車していたが、ムーヴは多少汚れても余り気にならないし、月に1度スタンドの洗車機にぶち込むぐらいで十分。結局、洗車の負担も時間も「汚れているから洗わなきゃ」という精神的負担からも解放された。
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実用的でコスパがいい軽自動車だが、実際に乗ってみてどうかと言えば、そこはさすがに10年落ちの軽だ。加速は鈍いし、ブレーキはアマアマ。足回りはフニャフニャで、乗り心地もよろしくない。鉄板もペラペラで、トラックなんかとケンカした日にはひとたまりもねーだろうな。とても安全とはいえない。
もう少し年式が新しいクルマだったら、安全機能もあるし、クルマとしてはしっかりしているんだろうけど。
それでも毎年、4~5万円払っていた自動車税も7200円と3分の1以下になったし、一度パンクしてタイヤを1本替えたけど、なんと工賃も廃タイヤ込みで6000円だった。安いわ~(笑)
それに、ガソリン代が劇的に変わった。
BRZはハイオクで燃費もリッター8~10㎞とあまり走らない。それにBRZの時は無駄にドライブに出かけたが、ムーヴでドライブに出かける気は起こらないので、年間走行距離も年1万キロ(片道12㎞の通勤込み)と短くなった。
2021年のガソリン代は、BRZとボンネビルを合わせて年間17万円。家計簿アプリには冬場の灯油代もガソリン代に入れているので、11月~1月は見た目ちょっと高くなる。他は最低でも月1万円ぐらい。6月~9月はボンネビルでツーリングしたり、BRZでドライブしてたんだろうな。
それが、2022年では・・・
1月はBRZに灯油代合わせて2万超えしていたのが、2月以降劇的に下がっているのがわかる。ボンネビルの出動回数が増えた秋はそこそこ金額がいっているが、円安でガソリン単価が随分上がっても、それも十分に吸収しておつりが来るぐらいだ。
これはお財布にやさしい。
任意保険も月6000円ぐらいしていたのが、3000円と半分になった。これも地味にうれしい。
なんでもっと早く気づかなかったのだろう。高級車やスポーツカー、ゴテゴテのカスタムカーなんて自己顕示欲の塊だ。そんな見栄や外聞を捨て、実用性とコストパフォーマンスで考えれば、狭い日本の国土では軽自動車が最強だ。そこに気づかないのは、魅力的な商品を次々市場に送り出しモノを売りたい企業の策略にマインドコントロールされていたからかもしれない。
節約したお金は、資産運用に回して老後の資金に足したり、たまにちょっといいモノ食ったりした方がはるかに合理的でQOLも高まる。50歳過ぎていろいろ経験してきたなかで、もう十分やってきた、もう見栄を張らず自然体に生きていけばいいと気持ちを切り替えれば、なんだか肩の力が「スーッ」と抜けて楽になった。
たかが軽自動車に買い換えただけなのに、ずいぶん大きな心境の変化だ。
とは言え自分の場合、まったく実用性のない1200ccのオートバイを捨てることはできないので、経済性に100%振り切っているとは言えないけどね💦