「とうとう」というか
「やっぱり」というか
「ついに」というか・・・
YAMAHA SR400 生産終了 決定!
のようだ。環境規制が厳しくなる中で、40年前の基本設計は変えずに作り続けられた稀有な存在のSRも、ついに時代の波に抗うことはできない時が来たようだ。
1978年に発売されたSR400と500(500は2000年ですでに販売終了)。
42年前って、まだ自分が免許取る前だよ。
中学生のころバイクに興味をもって、バイク雑誌を読みふけっていたけど、その頃は400マルチ(400cc4気筒エンジン)が爆発的な人気を誇っていて(XJやFX、CBX-F、GSX-Fの時代)、単気筒の400ccのバイクなんて「誰が乗るんだろう?」ぐらいに思っていたのが、40年の時を経て・・・
まさかの自分(爆)
若いころは、最新のメカと速さに惹かれるもんだよね。SRの味わいがわかるようになるなんて・・・大人になったもんだ。
* * *
40年前に発売されたクルマって覚えてます?
たとえば、初代サバンナRX-7が登場したのが1978年。昭和53年だ。これが新車で売られていると思ったら奇跡。。。
今ではトラックしかつくっていない「いすゞ」も乗用車を生産していた。ジェミニはイルムシャーやロータースバージョンも出していて、なかなかカッコよかった。
そして、時代は移ろい、今ではクルマもバイクもすべてコンピュータで制御される時代になった。自動運転だって目の前まで来てる
のに・・・
セルスターターもなく、キックオンリー。エンジンすらかけるのにもコツがいる。振動は激しいし、加速だって控えめだし(はっきり言って遅い?)、今や標準装備となったABS(アンチロックブレーキ)も付いていない。リアブレーキはドラムだし。
快適性を重視したら、まず、一番に外されるバイクだけど、そんなSRが未だに販売台数の上位に食い込んでいるなんて(2020年上半期で3位!!!!)
やっぱり、惹かれる何かを持ってるんだろうな。SRというバイクは。
言葉にするのは難しいけど、なんか昔の人間臭い機械っぽさがあって、シンプルで、肩肘張らずに乗れるのに、どこか気難しくて、ライダーに優しくない。
便利なものが溢れかえっている現代だからそこ、わざわざ手のかかるモノが貴重なのかも知れない。
機械式の時計に愛好家がいるように、SRもそれに近い感覚なんだろう。ビンテージものだと整備やパーツ供給に不安があるけど、SRは、まだ新車で買えるビンテージバイクとも言える。そこに価値があるんだろうな。
* * *
新車で買えるとは言いつつ、市場に流通する新車は少ない。SRはセル生産で職人さんの手で組み上げられている関係で生産台数は限られているから、新車はなかなか手に入りにくい状態らしい。
少し前にバイク屋さんで話してたら、中古のSRも流通在庫がなくて、入ったらすぐ売れちゃうって言ってた。
だから中古価格も上昇しているみたいで、2018年に発売されたSR誕生40周年記念のモデルの中古車は
なんと100万円近い値がついてる∑(゚Д゚)
確か新車でも58万円ぐらいだった気がする。
ナベヲさん! お宝だよ!
そして、あたしのSR400 インターカラーの60thアニバーサリーモデルも
約70万円!!!!
4年前に新車で値引きもあってコミコミ55万円ぐらいで買ったのに、まさかのプレミア価格。
当時はそんなに人気あったような気がしない。なくなる、買えなくなると、途端に欲しい人が増えるんだろうな。
今売ったら、良い値で売れるんだろうか?
いや実はね。
ブルさん、大型二輪免許も持っていてね。もっと大きな排気量のバイクも乗れるんですよ。やっぱりもう少しパワーがあるバイクに乗りたいのも本音。
レンタルで借りたCBR600RRの胸のすくむような加速は、バイクの醍醐味だなぁ〜 なんて思ってしまう。
さすがにツーリングメインなんで、SSのきついポジションは無理だけど、もう少しパワーがあって高速も使った長距離のツーリングに行くのにいい、アドベンチャー系のミドルクラスのバイクなんかいいなって最近思ってる。
すぐに乗り換えるつもりはないし、やっぱりSRを売って乗り換えるのは惜しい気もする。が、増車して2台も維持するのは金銭的にも厳しいし、2台あっても乗るのは自分一人で週末しか乗らないこと思うと、たぶんどちらかはあんまり乗らなくなるのは目に見えている。
そして乗り換えた後に、「やっぱりSR残しておけばよかったな」なんて後悔もしたくない。もう次に簡単に買えるバイクでもないし・・・
ということで、こんな妄想も楽しいと思える、SR生産終了にまつわるブルさんの独り言でございました。
今回、オチはありません(笑)
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