ホンダGOレンタルバイクを予約する
「次にバイクを乗り換えるとしたら、どんなバイクがいいかな~?」
なんて、夜な夜なネットを徘徊することがある。
もちろん、本気で乗り換えるつもりはない。ただ、あれこれ妄想して悩むのが楽しいのだ。
今、乗っているSR400は単気筒なんだけど「次はやっぱり4気筒かな」なんてね。
そこで、気になるバイクが「CBR650R」というホンダのバイク。
スポーツバイクのようで、テールの形状からトップケースを付けても違和感なさそう。ツーリングにも使えそうだ。650ccという大きすぎない排気量でパワーもあってスムーズに回る(振動が少ない)4気筒のエンジンという特性に惹かれてしまう(笑)
調べていくうちに、どうもこのバイク、近くのホンダドリームのお店でレンタルできるらしい。近頃、ホンダはドリーム店でバイクレンタル事業に力を入れている。決して安くはないバイクを購入するまえに、まずはレンタルで触れてもらって、購入につなげるという戦略みたい。
「いいなぁ。CBRに一度乗ってみようかな?」
と、いうことで、まんまと戦略にはまり(爆)、レンタルバイクを利用してみることにした。SRもいいが、たまには「ぎゅいーん」と走るバイクに乗ってみたい。
レンタルするには、ホンダレンタルのホームページから会員登録して、あとはマイページからレンタルする車種や日程、店舗を選んで予約するだけ。決済はカードのみ。すべてネットで完結する。
お店によってレンタルできる車種は変わってくるが、岐阜のホンダドリームは最近できた店舗で車種も充実している。
そしたらね。
新型CBR600RRがレンタルできるじゃないの!
今年の9月に発売されたばかりの最新SS(スーパースポーツ)だ。
※SSとは、サーキットを走るレーサーに保安部品をつけて公道を走れるようにしたようなバイクのこと。
2021年型CBR600RRは、最高出力89kW(121PS)/14000rpm、最大トルク64Nm(6.5kgfm)/11500rpmを発生する水冷・4ストロークの直列4気筒DOHC 599ccエンジンを搭載している。ちなみに今乗っているSR400がこちら。
SRは26PS(現行は24PS)だから、200ccしか違わないのにパワーは約4.7倍!
見た目も全然違う。もう新幹線と蒸気機関車ぐらいのレベルの差がある。
実はブルさん、30数年バイクに乗っているけど、SSと言われるバイクには乗ったことがない。一度乗ってみたかったんだ。
ということで、新型CBR600RRを借りちゃった(汗)
* * *
新型CBR600RRを8時間借りるお値段は?
レンタル当日の朝・・・
もう前の晩、楽しみ半分、ちゃんと乗れるのか不安半分。ドキドキで眠れませんでしたよ。
時間は、朝10時30分から夕方6時30分までの8時間。
ホンダのお店に着くと、すでにCBR600RRが準備されていた。
おー (゚O゚;) なんかオーラが違う。
まずはお店に入って手続きする。
気になるレンタル料金は8時間で15,000円
これに、車両保険が3,021円
一応、これで走り出せるんだけど、この車両保険が車両価格の20%を超えた部分しか補償してくれない。
CBR600RRのお値段・・・160万6000円!!!!
これの20%だから、32万1200円!!!
最悪、これだけ払うってことね (・д・川)ズーン↓
しかし、そんなあなたへ! 安心補償GOというオプションがあって、これに入っておけば修理代が免責0円ですべて補償される。
お店の人からも「立ちゴケだけでも10万じゃ済まないかも」って脅されて(?)慣れない初のSSということもあり、「それもつけて下さい・・・」と追加料金払いましたよ。
CBR600RRで5800円。
この値段ですべて補償されるのだから、安心料として納得するしかない。
まとめると・・・
レンタル基本料金 ¥15,000
免責オプション ¥3,021
安心補償GO ¥5,800
クーポン利用 ¥0
ポイント利用 ¥0
合計金額(税込) ¥23,821
これが高いのか? 安いのかは人それぞれだけど、最新SSに8時間も乗れちゃうんだから、たまの贅沢と思えば高くはない、けど安くはないね (^_^;
* * *
CBR600RRで走り出す
いよいよレンタル開始。
メーターパネルの切替やトラクションコントロールの設定を一通り説明受けて(複雑すぎて覚えられん)外装チェック。
まだ、おろしたての新車みたい。走行距離は70Kmだった。このバイクの初のレンタルらしい。
これが噂のウイング(羽根)ね。こりゃ立ちゴケ一発で折れるわ。
オプションのクイックシフター(シフトアップやダウンのときクラッチ使わないでもギアチェンジができる的な)が装備されていた。
早速跨がってみる。
ハンドル低!!!
ステップ位置高!!!
なんてポジションなんだ・・・き・き・きつい
足つきは、両足のつま先が着く程度(身長167 Cm、短足・・・)。シート高は820ミリだからまあまあ高いが、シートが絞られているので思ったより悪くはない。
エンジンはセル一発。普段SRのキックスタートだから・・・こりゃ楽だ!
アクセルのレスポンスよすぎるぐらい軽い。少し高めの回転数まであげてゆっくりクラッチをつなぐと、意外とスルスル走り出す。
さ、ウインカーを出して・・・ピッ!(爆)
そうなのよ。最近のホンダ車って、ホーンとウィンカーの位置が逆なのよ。3回ぐらいホーン鳴らした(笑)
クイックシフターは初体験だったけど、ほんとにクラッチ無しでカチカチ入るから楽しい。ついクセでシフトダウンのときにブリッピング(アクセルをあおって回転数を合わせること)すると、かえってギクシャクしてしまう。オートシフターは躊躇せずにガンガンシフトペダルを踏み込むのね。
* * *
新型CBR600RRー高速道路でのインプレッション
考えていたルートは、岐阜から国道と小牧パークウェイ経由で中央道の小牧東ICに。ここから小牧JCで東名に入り、豊田JCで東海環状自動車道にへ。土岐JCで再び中央道に乗り恵那まで行く(赤いライン)。いっぱい距離走ってもお値段は最短距離で計算されるので(黒いライン)、お得に走れる。BRZのときもこうやってドライブした。
小牧東ICに向かう途中の国道が工事渋滞してて、すり抜けもできなかったので(しなかった?)やや時間が押してしまう。SSで渋滞は辛いね。すでに首が痛いし、足下から熱気がどんどん上がってくる。夏は地獄だわ。こりゃ。
高速に入ると、俄然元気がいい。
まだ新車だから慣らしの段階だけど・・・気にしない(笑)
とにかく安定している。ウィングがきいているのかな? スピード出しても全然スピード感がない。数台続いているトラックを抜こうと追い越し車線に出る。SRだと全く加速しないので、追い越し車線に出るの勇気がいるが、CBR600RRは、スッと車線変更して、バビューンって加速して、一気に抜き去ることができる。
このとき、何気なくメーター見たら「ほにゃらら50㎞」を超えていた。
(;゚ο゚)エッ!! マジ・・・
これはあかんバイクですわ。それでもエンジンに余裕すら感じる。
公道じゃその性能の1/3も使えんだろ・・・
車体の剛性も高く、安定しているが、やはり乗っていて緊張感がある。もう喉がカラカラだ。パーキングに入ってペットボトルのお茶を一気に飲み干す。
楽しいか? と問われれば、楽しいが、快適ではない。
カウルは伏せないと、結構風浴びる。スクリーンも意外と小さい。
メーターパネルはカラー液晶。トンネルに入ると勝手に反転する。もう何もかもが最新でSRが馬車に思えてきたよ (;´Д`)トホホ
トラコンはデフォルトで3段階に切り替えられる。3が一番穏やかで介入が多く、1が本気モード。2はその中間だけど、結局1が一番乗りやすかった。電子制御に慣れていないせいかな? その他、ウイリーの制御やエンブレの効きの調整まで好みに設定できるモードもある。
フロントは対向2ポットのダブルディスクでキャリパーはラジアルマウント(ブレンボじゃないんだ)。ストッピングパワーは十分すぎるぐらいだけど、ニュートラルなタッチで扱いやすかった。
これがロクダボ(CBR600RRの愛称)のアイデンティティであるセンタアップマフラー。ノーマルでもいい音がする。走っているとお尻の辺りが温かくて、まるでシートヒーターが付いてるみたい。冬はいいかも。ちなみにこのマフラーのために、熱対策ができずシート下にETCが純正では用意されていないと言っていた。もちろんレンタルの車両にも付いていなかった。
* * *
峠道でのコーナーリングと8時間後の感想
恵那でラーメンすすって
なぜ恵那なのかと言えば、あきん亭の分厚く切ったチャーシューが食べたくて恵那まで走ったってこと。
あきん麺に煮たまご、小ライス。定番のオーダーメニュー。
お腹を満たして白川町に抜ける峠を走る。
まだタイヤの皮むきすら終わっていない車両なので、軽く流す程度だったけど、本当によく曲がるし、バンクしてても不安な挙動は一切無い。なによりバンクしていて「路面が近い!」。ヒザするのも簡単だろうな(ジーパンに穴があくから擦らなかったけど)。
帰り道、もう首は痛いし、腰も痛い。ニーグリップで上半身支えないとブレーキングで前に飛び出そうになるので、股の内側も痛くなってくる。
ちょっと辛いわ。8時間も続けて乗るバイクじゃない。
まったくもって、ツーリングには不向きだね。
やっぱり、このバイクはツナギ着てサーキットを走るバイクだ。
結局2万円を超える額払ってわかったことは・・・
ブルさんにSSは無理!ってこと。
買ってまで乗ることは一生ないだろうな。それがわかっただけでもいい経験でした。
* * *
ホンダ400Xってよさそうじゃないの?
無事、お店にバイクを返して、少し店内のバイクを見せてもらう。
じゃーん!
CBR1000RR-R FIREBLADE SP
もう、保安部品外して、このままMOTO GP走れそう。
お値段・・・
2,783,000円(爆)
買う人いるのかな? それでもクルマでいえば日産のGTR級(1000万円級?)と同等レベルの価値はありそうだから、むしろお値打ちなのかも。
何やらよさげなバイクも。。。
400X
400ccクラス唯一のアドベンチャーモデルだ。
跨がってみますか? って言われて跨がってみると、軽いし足つきも悪くない。装備も充実していて高級感もある。無理して大型のアドベンチャーバイク乗るより、このぐらいがちょうどいいかも。馬力も46PSもあると言うから、SRに比べれば十分。
エンジンは水冷並列2気筒。180度クランク。
ポジションもアップライトで自然だし、荷物も積めそうだから長距離ツーリングも楽にこなしそう。店員さんがカタログまで用意している。
もし・・・次はこれがいいかもなんて浮気心が出てしまう。
* * *
SRに戻り、いつものようにクラッキングして、キックペダルを一気に振り下ろす。
ド・ド・ド・ドゥ~
ハンドル高いし、ステップ低い。
いつものポジション。いつもの鼓動。落ち着くよ。
あたしにはSRがあるじゃない。