小・中・高校と横浜の学校で過ごした。そして、高校卒業と同時に実家を出たので、すでに地元から離れて30年以上経っている。
そして、遠く離れた岐阜で暮らすようになって20数年。
今では、ほとんどのクラスメートや同級生と会うこともない。連絡を取り合う友だちも数人いるだけ。
地元に残っている同級生は少ないみたいだ。新興住宅街だったから、ほとんどの家がサラリーマン家庭で、家を継ぐということもなく子ども達は家を出ていく。あまり同窓会とかも開かれていないようだ。もしかしたら、自分が消息不明で便りがないだけかもしれない。
そんな数少ない同級生のなかで、唯一連絡を取り合う仲の友だちが「ムツミ君♂」だ。
彼とは、小学校と中学校が一緒だったが、同じクラスがになったのは小学校のときの1~2回程度だったと思う。なぜかよくわからないが、中学校に入ってから急に仲良くなり、高校は別々になったが、お互いバイクに熱中したこともあり、週末は箱根辺りによく走りに行った。
彼はCB250RSというシングルスポーツに乗っていたのだが、400cc、4気筒のZ400GP乗る自分より、非力なCBでなぜか箱根の峠を速く走った。唯一ちぎれたのは西湘バイパスだけ(笑)
PHOTO:https://www.honda.co.jp/news/1981/2810318c.html
バイクにクルマ、そしてお互いよく酒も飲むので、気の合う数少ない地元の友だちだ。
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そんなムツミ君とも、ここ数年会うことはなかったのだが、彼だけにはこのブログのURLを教えていて、先日アップした息子の記事を読んで連絡をくれた。
「落ち込んでいるの? たまには飲もうぜ。今度の日曜日空いてるか? 名古屋まで行くよ。昼呑みしようぜ!」
「特に予定は無いけど、わざわざ高い交通費かけて来てくれるのも悪いよ」
「大丈夫。GOTOで横浜ー名古屋往復で7500円で行けるから。それに新横浜の次の駅は名古屋だし(笑)」→ 小田原です!
ふつう、新幹線で新横浜ー名古屋だと片道だけでも1万円ぐらいする。それが往復で7500円 (゜Д゜)⁈
ちょっと意味わかんない(汗)
どうも、名古屋への日帰りツアーの企画で、新幹線の往復と名古屋でのバスツアーの値段が含まれていて、バスツアーへの参加は自由ということらしい。新幹線単独ではGoToトラベルの適用にはならないのだが、ツアーにすることによって、割引が適用され(多分、ツアー自体にも助成金も出ていると思う)、おまけに2000円のクーポンまで付いてくるのだからメチャクチャだ。けど、これだったら気軽に名古屋で昼呑みもできるよね。
ただ、新幹線は早朝の6~7時台出発しか選べないみたいで、名古屋に8時すぎに着くという。さすがに朝8時から呑むわけにもいかないので、11時に名古屋駅で待ち合わせすることになり、それまで、とりあえず名古屋名物のモーニングでも食って、名古屋城でも観光して時間を潰してもらうことにした。
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名古屋駅の金時計の前で待ち合わせして、昼呑みだったら大須でしょ! ということで、地下鉄で大須観音まで行く。
ちなみに、東海地方のひとなら「ああ大須ね」と誰もが知る繁華街なのだが、他の地方の人にはわからないかな? 東京で言うなら秋葉原と御徒町を足して2で割ったような街だ。大阪だったらなんばかな。電気街と小物や雑貨、衣料品店と飲食店が「これでもか!」と言うぐらい軒を連ねている。楽しい街だ。
休日には多くの人で賑わい人混みで歩くのも大変な街だが、コロナのおかげで人手は半分ぐらいしかいない感じだ。
結構。昼呑みを謳っているお店も多くて、事前に調べておいた味噌トンちゃんのお店でまずは「ビール!」で乾杯だ。このとき11時半。
う~ん、ホント久しぶりだね~
そこからは、お互いの近況や昔ばなし、そしてバイクやクルマの話しなど、話題は尽きない。ムツミ君はバイクのトライアル競技をやっていて、たまに中部地方の大会にも参加するという。一度、岡崎であった大会を見に行ったこともある。
味噌トンちゃんのお店は、ランチの時間でも120分飲み放題(1500円)が付けられるので、がっちり2時間呑んで店を出て、少し大須の街を散策する。
メンズの服屋さんで、いい感じのジャケットがあり「いいな。これ。SRに乗るときに似合いそう」なんて見ていたら、
「それSRに似合うよ。俺が買ってやるよ」ってムツミ君。
なんと、買ってもらっちゃいました (*^o^*)
大人になって、(家族以外の)誰かに服を買ってもらうのってないよね。なんか、メチャクチャ嬉しい。
大事に着させていただきます <(_ _)>
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その後、大須の路地に入ったお店で引き続き呑んで、そこからちょこっとだけ錦三方面に・・・(^_^;
名古屋駅に戻ったのが、夜の8時すぎ。ムツミ君はGoToのクーポンでお土産を買っているうちに、自分は「あんぱんや」でこしあんのアンパンを買ってムツミ君に手渡す。
ここのアンパンは絶品だよ。
そんで、9時半の新幹線まで少し時間があるので、駅の飲食店街で手羽先をつまみにビールをまた呑んで・・・
って、10時間も呑んでるじゃん!
まさかの昼呑みからの夜呑み。でも、時間はあっという間だった。それに夜遅くならないからいいね。
しかし、彼が話す横浜の地元話「あそこに○○があったじゃん」「△△さんがね」などの一部の場所や人の名前が、ほとんど記憶になくて、地元を離れてもう随分と時間が経ったことを痛感した。
* * *
50過ぎのおっさんが、まるで10代の時のようにばか話に花を咲かせる絵は、あまり美しい絵とは言えないが・・・古い友だちというのはいいもんだ。こうやって遠くから駆けつけてくれる友だちがひとりでもいてくれると、なんか安心する。
しっかり元気いただきました <(_ _)>
次は横浜で呑もう。