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【SR400の嗜み方】キックスタートとエンジンの鼓動

 

 

 

 

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*  *  *

 

SR400は、ヤマハ発動機が40年前に発売を開始し、いまでも基本的な構成を変えず、外観も変わらぬ姿で新車で買えるロングセラーのバイク。

 

自分の愛車は2015年式のRH03J型。インターカラーと呼ばれる黄色いタンクにストロボラインが入った「ヤマハ創立60周年記念」に発売された限定車。

 

OHC 2バルブ 単気筒 399ccという非常にシンプルなエンジン

 

最高出力は 26ps(19kw)/6500rpm

 

最大トルクは 2.9kg・m(29N・m)/5500rpm

 

最近のバイクから見ればスペックは随分と控えめ。正直今どきの250ccのバイクの方が快適だし速い。

 

始動方法はキックのみ。エンジンにバランサーを持たず、そのエンジンの振動が遠慮なく車体を震わせ、バイクに跨がれば腕から尻、足を伝って身体中にガンガン振動を伝えてくる。

 

これがSRの「鼓動」と言われるヤツだ。

 

自分は大型自動二輪の免許も持っているので、もっと大きな排気量のバイクにも乗れるし、実際に乗っていたこともある。

 

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それでも敢えてSRに乗る。SRを楽しむ。そのSRを楽しむには作法のようなものがある。風流にいえば「嗜み方」(たしなみかた)とでも言おうか。

 

そう。そんな「味のある」嗜み方ができる数少ないバイクがSRなのだ。

 

キックスタート

 

SRのエンジンをかけるには、ちょっとしたコツがある。セル付きのバイクのようにボタンを押して「キュル・ボン」とはいかない。キックペダルをセットするところから始まる。

 

昔のキャブ仕様のSRは、とにかく一度機嫌を損ねるとなかなかエンジンが目覚めてくれずに「百発キック」と言われるような試練が待ち受けていた。2010年のモデルチェンジでキャブからインジェクションに変わってからは、随分と始動性がよくなった。コツを掴めばほぼ一発で目覚めてくれる。

 

キックペダルをゆっくり押し下げると、それ以上ペダルが下がらない場所がある。ここがピストンの圧縮上死点だ。

 

このとき、クラッチレバーの下にある小さなレバーを引く。デコンプレバーという。

 

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PHOTO: 

http://www.motordays.com/newcar/articles/sr400_yamaha_imp_20130517/pic/sr400_08decomp1.php

 

このレバーを引くと圧縮が抜けて、またキックが下がるようになる。ここで「少しだけ」キックペダルを下げてやると、キックインジケーターと呼ばれる小窓が銀色に変わる。

 

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 PHOTO:http://www.motordays.com/newcar/articles/sr400_yamaha_imp_20130517/pic/sr400_08decomp_ind1.php

 

ここがキックポイントだ。ピストンの位置が圧縮上死点から少し下がった位置になる。

 

改めてキックレバーを一番上に戻し一気に踏み下ろす。

 

このとき、躊躇なく一番下まで踏み下ろす。そして一番下まで踏み下ろしたときに、「ドットッ・・」とエンジンがかかる一瞬まで踏み下ろしたまま待つ。0.5秒ぐらい。そしてキックペダルを戻して少しアクセルを煽ってやる。

 

これがSRをカッコよく始動させるコツだ。

 

キックペダルはスプリングの反動で戻るようになっているのだが、下まで踏み下ろしたままでも、跳ね返ってこないようにクラッチがついているので跳ね返りは心配しないでいい。たたし、中途半端なところでキックペダルを止めると、SRから「ケッチン」の一撃を食らうことになる。

 

慣れてくるとキックインジケーターを見ないでもキックポイントにピストンを合わせられるようになる。それができれば玄人だ。

 

これが「SR」キックスタートの嗜み。。。

 

セルがほしいとか言ってる時点で、SRは降りた方がいい。他に楽ちんなバイクはいっぱいある。

 

2500回転から3500回転の鼓動

 

単気筒の排気音と鼓動が気持ちいいポイントがある。

 

SRのミッションは5速。

 

この5速で2500回転のとき、スピードは60キロぐらい。このあたりが「ドコドコ」という排気音と鼓動が気持ちよく体に響いてくる回転数だ。

 

ある程度スピードに乗せて気持ちよく走るなら、クルマの少ない郊外の道を3000回転から3500回転ぐらいで走ると最高に気分が乗ってくる。時速にして70~80キロぐらい。

 

自分のSRはマフラーを換え、インジェクションも簡易的なコントローラーで調整しているので、1回1回の爆発が力強く、排気音は低く太い。いかにも「内燃機関が仕事してる」感が伝わってくる。自分の五感とSRの鼓動がシンクロしている回転域だ。

 

ノーマルのSRは、排ガス規制をクリアするためにギリギリまでガソリンの噴射量を絞っているので、鼓動感が薄くやや非力だ。可能であればマフラーを換えて(もちろん車検対応品で)燃調することをお勧めする。

 

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ラピッドバイクイージーは、取り付けも設定も簡単で効果も実感できる。おすすめだ。

 

 

ちなみに4000回転を超えると、もう機械が騒がしいくなる(笑) 故にSRでかっ飛ばそうという気が起こらない。免許にやさしいバイクだ。

 

マイナーな田舎道をゆく

 

有名なツーリングコースは、気持ちのいい道が続くが、休日はバイクも多い。自分が10年ぐらい前にリターンして思うのは、大型バイクが多くなったこと。大型免許が取りやすくなったからね。自分もそうだった。

 

1000ccを超えるようなバイクは、アクセル一捻りで軽く3桁キロに到達してしまう。 だからSRで60キロぐらいでトコトコ走っていると、すごい勢いで抜かされていく。近づいてくるのも気づかないくらいの速度で一気に抜かれるので、「おおっ (゚Д゚)// 」ってかなりビックリする。

 

特に高山方面に抜ける国道は、交通量も少なくかなり飛ばせるので抜かされる回数は1回や2回ではない。何回も抜かされていく。その度にびっくりするから、だんだん嫌になってくる。

 

そこで、少し道を外れるのだ。

 

 地元の人が使うマイナーな県道がいい。

 

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軽量で細身のSRは、小回りも利くし、取り回しがいいので、狭い道でも楽しめる。

 

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むしろ、スピードを緩めて景色を楽しんだり、のどかな風景の村のありふれた神社で一息入れたりする。

 

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道の駅で大勢のライダーがたむろしている中で休憩するより好きだ。

 

ちなみにSRで大型バイクのマスツーなんかに紛れちゃった日にはペースが合わず辛い思いをするだけだ。SRを嗜むには基本ソロツーがいい。気の向くままに走ったり、景色のいいところで休んだり。仲間と走るんだったらペースを合わせられる2~3台ぐらいがいい。

 

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SRのオーナーの数だけ、SRの嗜み方がある。あるとはと思うけど、スピードとパワー、快適性をSRに求めてはいけない。

 

不便とエンジンの鼓動を楽しむ心の余裕。これがSRの嗜み方の基本だ。

 

 

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