SR400に決めるまでのココロの動き
現在、ヤマハSR400に乗っているブルさん。
このバイクを買ったのは2017年の春でちょうど50歳の時。バイクを買うとしたら、もう最後のバイクになるだろうと考えていた。
SRに決めるまでの1ヶ月間、果たして、自分にとってバイク選びの基準は何を優先するのかをよーく考えた。
まず、カウルで覆われたバイクでないことは確か。
カウルで覆われたスタイリングは、どこかバイク本来の姿ではないような気がしていたし、整備性もすこぶる悪い。
エンジンがむき出しで、空冷のフィンに萌えてしまう。やっぱり昭和のバイク乗り(笑)
そして、跨がったとき、乗車しているときに見える風景。
股の間に鉄のタンクがあり、アナログの丸い2眼のスピードメーターとタコメーター越しに景色があること。小さなカウルやスクリーンはあってもいいけど、基本はネイキッド。
足つきがよくて、軽いこと。
そして、スピードを出さずとも、コーナーを攻めなくても、乗っていることそのことを楽しめるかどうか。街中でも、渋滞の中でも、高原の中を真っ直ぐ伸びる一本道でも、バイクとの一体感を感じられるのがいい。
そして、最後と思うからこそ一番重視するのは、10年後も飽きずに乗っていられるかどうか。←ここ一番重要!
何年経っても自分自身が価値を感じられる、そんなバイクがいい。
最新のバイクは、いつか最新ではなくなるし、どうしてもニューモデルが出れば色あせて見えてしまうものだ。
最終的に候補はSR400とツーリングセロー250の2台になった。
実はこの2台。もうじき生産中止になるとバイク屋のオヤジから聞いた。
※【2018年追記】2017年に排ガス規制の関係で生産中止となりましたが、両車種とも2018年に規制をクリアして継続モデルが発売されました。
※【2020年追記】ところが、2020年にセローの生産中止が発表されました。SRも時間の問題か? もう空冷では2021年からのEuro5の規制をクリアできないみたいです。正式なアナウンスはありませんが新車で買えるのもあと1年ぐらいだと思います。 ← すでに新規の生産は終了しているみたいです(2020年11月現在の話)。
※【2021年追記】正式な生産終了のアナウンス。ファイナルエディション発売。本当に最後の新車で買えるSR。
もう、どちらかに決めよう、そうしよう!
セローの自由な雰囲気と山に似合う感じは、捨てがたい。
photo: https://www.off1.jp/_ct/17194785
ただ、自分の基準に合わせれば、跨がったときに見える風景が自分の求めている風景ではない。セカンドバイクにはいいかもしれないが、今の自分にセカンドバイクをもつ余裕もないし(ただでさえ乗らなくなってきているのに・・・)
もう、条件的にはSRでしょ。
SR400の黄色いインターカラー
もう、今しか買えない、今後出ることのないバイク。
買う1ヶ月前に、なじみのバイク屋に行ったときは、残り少ないので、買うんだったらお早めにって言われた。
もし、在庫が切れていたら、もうそのときはバイクそのものをあきらめよう。
で、雨の土曜日。バイク屋に行って
「店長、SRにしようと思う。ヤマハ60thの黄色いインターカラーのヤツ」
「ちょっと調べてみますね。この前はまだ数台在庫合ったんで、大丈夫だと思いますけど」
店長、パソコンに向かって在庫調べる
「むむっ あの時はあったんだけどな」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」
「残り1台だけありました!」
そうか。あったんだ。
ちょっと複雑な気持ち。
これでなければ、すっぱりバイクを辞めようと思っていた。。。
でも、これも何かの縁なのかもしれない。1台だけ神様が残してくれたのかな。
そう思えば、なおさら大事にするだろう。
「では店長!はじめましょうか!商談を ヾ(^皿^)" 」
「・・・Σ(゚◇゚;)?! この前見積りしたじゃない」
「見積り通り買うと思った?」
「(TーT*)うるうる~」
店長との攻防は、1勝1敗の五分で契約書に判を押した(内容はご想像に)。
決め手となったのは、発売されてから40年近く経つのに、その変わらぬスタイルとシングルエンジンの乗り味、そしてインターカラー限定版というプレミア感。
2017年に買った当時は、インターカラーのSRを新車で手に入れるタイムリミットギリギリで、実際残り1台という滑り込みセーフだった。
やっぱりね。いろいろ乗り継いで、行き着くところは、SRみたいにバイクの原型に近く、余計な装備も装飾もないシンプルなバイクなんだろうな。今どきセルのないバイクって、SRだけじゃない?
購入してからこれまでのカスタムの経過はこちら ⬇
SRの魅力と楽しみ方はこちら ⬇
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これまで乗り継いできたバイク達
思い起こせば、中学生の時にバイクに興味持って、買っていたバイク雑誌(ベストバイクだった)には、SRは決してレトロでのんびり走るバイクではなかった。ディスクブレーキにキャストホイールを履かし、シングルスポーツとして売り出していた。
あの頃から、ずいぶん月日が流れた。
自分がSRの新車に乗ることになるなんて、あの頃は想像もできなかっただろうな。
16歳で原付免許を取ってから現在(51歳)まで乗り継いできたバイクを思い起こしてみる。
16歳 最初のバイクはホンダMB-5
photo:ウィキペディアより ホンダ・MB - Wikipedia
2ストで50ccスポーツバイクのはしりだった。
17歳 Z400GP
大学生になって、一人暮らしをはじめたボロのアパートの前。
若い・・・ 細い・・・
高校生が、普通に400のバイクを転がしていた80年代。息子に語っても、信じてもらえない(笑)
男カワサキに憧れ、ホントはZ400FXが欲しかったんだけど、FXを上回る性能でこっちにした。ここでライムグリーンにハマる。
これは、学生時代に北海道へツーリングに行ったとき、青函連絡船で津軽海峡を渡った。この年を最後に青函連絡船は姿を消すことになる。
Z400GPは、確か4年ほど乗って、事故って修理の見積もりだしたバイク屋にほとんどだまし取られたように引き取られた。
→ 修理しなければ見積金額の何割かよこせって言われて、そんな金ないって言ったら、じゃバイクよこせって。今思えば、悪徳バイク屋じゃん。あのときは、世間知らずで、何もわからず言われるままに引き取られた。
そのあと、友だちからボロボロのGPz400Fを買ってしばらく乗った。
風が強かったみたい (^_^;
その後、ミニバイクレース出るために、NSR50を新車で買った。
青木三兄弟と一緒のレースに出たことある(自慢)
もちろん、全然ついて行けませんでした(T-T)
※【番外編】こちらは、スーパーカブで耐久レースに出たとき。カブでも膝擦れます(マジ)。
しばらく、NSR50に乗った後、やっぱりカワサキのライムグリーンに乗りたくて、中古でKR250に乗り換えた。
これが、本当にスパルタンというか、低速が全然なくて、5000回転を超えると猛烈に加速するというメチャメチャ乗りにくいバイクだった。
友だちとツーリングに行った一コマ。
友だちが乗っていたのは、スズキのGS250FW
250の4気筒の出始めの頃。こんなバイク、いまどきコストかかりすぎて作れないだろうな。本当にバイクが華やかしき頃。
22歳で大学卒業し、社会人になって岐阜に来て、しばらくはKR250に乗ってたんだけど、住んでいたアパートの裏がバイク屋で、そこでブラックのGPz400Rに一目惚れして購入。
いや、岐阜は走るところがいっぱいあって、あっちこっち行ったな。
その後、26歳で東京に転勤になって、横浜で暮らしはじめたんだけど、またまた近くのバイク屋でKDX250SRが在庫限りの特価になっていて、結婚前の滑り込みで思わず乗り換え。
このバイク、メチャメチャ加速がよかったな。よく丹沢の林道なんかに出かけた。
その後30歳で転職し、ふたたび岐阜へ。KDX250は岐阜に持ってきたんだけど、その頃は仕事も忙しく、ほとんど乗ることはなくなった。
しばらくオブジェと化していたんだけど、知り合いが欲しいというので、格安にゆずって、ここから約10年のブランク。
そして、40歳でふたたびバイクに乗りたくなり、ヤフオクで手頃な値段で程度のいいFTR223を手に入れる。
photo:ホンダHP https://www.honda.co.jp/FTR/photo/index.html
で、また、バイク熱に火がついちゃって、いつの間にか教習所で大型2輪の免許が取れるようになっていたので、迷わず大型2輪取った。
ここからZ400GPの面影がある、ZRX1200Rに乗った。
こいつには、だいぶ金かけたよ (^_^;)
4年ほど乗って、走行距離は5万キロを超えていた。バイクの5万キロはクルマと違ってかなり走った部類に入る。
そこで、いつものバイク屋にオイル交換しに行ったときにMVアグスタ・ブルターレに出会い
まさしく衝動買い (*ノ∀`)アチャー
※ ↑ その時のことは、Yahoo!ブログから引っ越したブログにまとめてあります。
さらに、友だちが持っていたエイプを手放すというので、格安でゆずってもらい
まさかの2台持ち。。。
実は、ブルターレの過激なセッティングがあまり自分に向いていなくて、というか公道で走っていると、アクセルを開けられないことに凄くストレスが溜まり、ほとんど乗らなくなった。
で、いろんなこと考え、乗らないんだったら断捨離しようと2016年の春に全部バイク処分した。
でも、やっぱり手元にバイクがないのは寂しくて、1年のブランクを経て冒頭のようにSRで復活となったわけでございいます。
まとめると・・・
MB-5(ホンダ) → Z400GP(カワサキ) → GPz400F(カワサキ) → NSR50(ホンダ) → KR250(カワサキ) → GPz400R(カワサキ) → KDX250SR(カワサキ) → FTR223(ホンダ) → ZRX1200R(カワサキ)・エイプ50改(ホンダ) → ブルターレ920(MVアグスタ)
カワサキとホンダを乗り継ぎ、イタ車を挟んで、SR400(ヤマハ)
初のヤマハです。
ちなみに今は株主です ( ̄ー ̄)ニヤリ
*本エントリーは、Yahoo!ブログ時代の過去記事を再編集して掲載しました。