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さて、小清水町から網走市内を抜け、オホーツク海沿いの国道238号を北に向かって走る。
気温は低く、天気はイマイチだけど、流れの良い道をトコトコSRで走るのは気持ちがいい。
北海道の人は、町と町の間はかなり飛ばす。SRが気持ちよく走れる速度は80㎞ぐらい(速度違反とか言わないでね)。それをはるかに超えるスピードで何台のクルマにも追い抜かれる。もう、この頃には慣れてきて、速いクルマに追いつかれたら、見通しのよいところで 左に寄せてウインカーを出して追い抜いてもらうようにした。軽自動車にも道を譲ったよ(汗) 本州じゃ絶対にありえない。
それでも国道の単調な道に少し飽きてきた頃に「常呂町市街 ➡️」の標識。
「なんか聞いたことある町名だな?」
何の気なしに右折した。
オホーツク海沿岸の小さな町で、人もいなけりゃクルマも走ってない。
「なんだっけ? なんでこの町の名前知ってんだろ?」
SRを路肩に寄せて考える。
「あ! カーリングだ!」
カーリングでオリンピックに出た選手が常呂町の出身だ。カーリングの盛んな町だ。
たぶん、カーリング場があるはずだ。せっかくだから練習しているところでも見ていこう。ブログのネタにもなりそうだし(笑)
スマホで調べて場所はすぐにわかった。というかメイン通りを真直ぐ行くだけだ。
おお ∑(゚Д゚)
なんて立派な施設だろう。言っちゃ悪いが、北の果ての寂れた街にちょっと不釣り合いな施設。
中に入ってみる。
なんと!
公式試合が開催されているじゃないの!
ちょうど準決勝が行われていた。入場料は無料だ。
日本国内の有名なチームがほぼエントリーしている。中国や韓国のチームも参加していた。
藤澤五月さんって、あの平昌オリンピックで銅メダル取った人だよね。
「そだねー」だよね。
「モグモクタイム」だよね。
いや〜 オホーツクまで走った甲斐があったよ。あそこで右折して本当に良かった。
冬のオリンピックでカーリングってよく見てた。派手さはないけど、戦略性があっておもしろい。ずっと見てられる。
ダブルテイクアウト〜 なんかこれが決まると興奮するんだよ(笑)
生で見るカーリングは選手の気迫がビンビン伝わってくる!
ホントにフォームが綺麗。相当体幹が強くないとあの姿勢は保てない。
常呂町って地名見て「カーリングだ🥌」と思って町のカーリングセンターに来たら大会やってて、藤沢さつきが出場してた。すごい!技! pic.twitter.com/ZZzwOmRwXd
— ブルパワー.com (@bullpower_world) 2019年8月12日
藤澤選手のショットが決まると、町民大騒ぎ (*゚▽゚*)
地元のJリーガーやプロ野球選手応援するみたいな感じだ。横にいたフツーのおばちゃんが専門用語交えて解説してくれた。常呂町ではそれぐらいメジャーなスポーツなんだ。
できれば、決勝戦まで見ていきたいけど、今日は富良野まで走らなければならない。
後ろ髪を引かれる思いで会場を後にする。
外でほたてまんじゅう売ってたので、昼飯がわりに買ってみた。
おお〜 ちゃんとホタテの貝柱が丸ごと入っているじゃないの。
1個じゃ足りないので、ホタテコロッケ追加。
ホクホクのジャガイモにホタテの稚貝が入っている。
うまい (*^ω^*)
藤澤選手も買いに来たらしい。サインがあった。
気のいいお店のおじちゃんとおばちゃん。でも、おじちゃんあんまり働いてない💦
「あのオートバイで来たの? どっから来たの?」
「岐阜からです」
「いとこが岐阜に住んでいるんだよ。この前行ってきたばかり」
なんと、ここで岐阜ゆかりの人に出会えるなんて。
でも、これ偶然じゃないんだよね。
常呂町の市街地を抜けて国道に出てしばらく走ると「岐阜」という地名を記した看板が出てくる。
このあたりは岐阜集落というらしい。
昔、岐阜から津軽海峡を渡って来た人が開拓したという。だから岐阜に親戚のある人も多いんだよね。
北海道は様々なルーツのある人が移り住んだ、ある意味ダイバーシティな社会だ。だから、旅人を引きつけるんだよね。沈没しちゃう気持ちもわかる。冬は無理そうだけど。
だいぶ時間を食ってしまった。
ちょっと予定通りに富良野でキャンプは厳しそうだ。今夜雨の予報だし予定を変更しよう。その時の気分と状況で気軽に予定変更できるのがソロツーリングのいいところだ。
(つづく)
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