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もくじ
函館から本州へ
ニセコパノラマラインを走り、岩内町から日本海側をひたすら南下して、弁慶岬でバイク倒して(泣)
テンション下げながらも、SRとの濃密な時間。通過する町ごとにお盆のお祭りが行われていて、山車が出たり神輿が出たりにぎやかだった。もれなくみんな家のまえでバーベキューしてる。北海道民は岐阜県民に負け自劣らずバーベキューが好きみたいだ。
ちなみに岐阜県民は、夏になると長良川をはじめ、みなさんお気に入りの河原でバーベキューしている。で、酔って川に入って流されたり、橋から川に飛び込んで行方不明になるニュースが連日報道される。マジで笑えない状況だ。ほんとに気を付けましょう。
さて、南下するにしたがって天気が怪しくなってくる。江差の手前から函館に向かう中山峠を通るころは、どっぷり日も暮れて、雨が本格的に降ってくる。
SRのライトは提灯ライトでほんの気持ち程度前を照らすのみ。ヘルメットのシールドを閉めていると雨粒で前も見えず、仕方がないのでバイザーを上げて走るんだけど、これはこれで雨粒が顔面直撃(´;ω;`)ウッ…
50キロぐらいでフラフラ走っていると、すぐに後続車に追いつかれて、道を譲りながらなんとか峠を越えたら雨が上がって、函館の街の明かりが飛び込んでくる。ホッとしたのと同時に
長かった。
疲れた。
もういいわ。
そんな泣き言を吐き出していた。夜8時過ぎに函館港のターミナルに着いた。朝の7時に千歳市を出発して13時間だ。体中が痛い。
とりあえずバイクを置いて飯でも食おう。函館といえば「ラッキーピエロ」だ! 通称ラッピでハンバーガーを食おう!
港から歩いて10分ぐらいのところにお店がある。
チャイニーズチキンバーガーが大人気と宣伝していたが、ハンバーグに目玉焼きの入ったバーガーとポテトにした。なかなかのボリュームだ。
予約した便は夜中の12時30分出航で青森港には4時過ぎに着く予定。この日は宿も取っていない。フェリーの中で寝て、朝そのまま走り出して岩手の滝沢市にある八幡平の麓のキャンプ場まで行く予定。出航までターミナルのベンチで仮眠をとる。
なんか、若者のノリだな(笑) 50過ぎのおっさんがやる旅じゃない。
30年前、学生時代に津軽海峡を渡った時は青函連絡船だった。この翌年、青函トンネルが開通して、青函連絡船は廃止された。
バイクは甲板の上で、青森から函館に着いたときはタンクが塩を吹いて白くなっていた。見も知らない家に飛び込んでバイクを洗わしてもらったっけ。
東北を走る! 八甲田・奥入瀬・十和田湖
こんな夜中の便でもライダーは多い。
隣で乗船待ちしていたハーレーのお兄さんは、青森から新潟の自宅までそのまま走るという。 タフだ。
一人ひとり、それぞれの旅がある。
バイクはクルマより早く乗船が始まり、2等船室の大部屋にいち早く入ると寝る態勢に入り、そのまま眠りに着く。
青森港に入るころには白々と夜が明け始めていた。まだ、少し眠り足りなかったので、1時間ほどターミナルのベンチでウトウトしてから5時半ごろに走り始めた。
八甲田から奥入瀬を走るルート。早朝なのでほとんどクルマは走っていない。
八甲田の山を越えるころには快晴で青空が広がる。気持ちのいい道だ。
30年前とは逆のルートで奥入瀬渓谷沿いの道に入る。
昔と同じ清らかな渓流。やっぱりこのルートを選んでよかった。途中、バイクを停めて奥入瀬の散策路を少し散歩した。そのためだけに来てもいいぐらいだ。
奥入瀬を抜けると十和田湖に出る。
十和田湖の湖畔で事前にコンビニで買っておいたおにぎりをほおばり、簡単に朝飯を済ませる。
大湯温泉の甘酸っぱい思い出
十和田湖から秋田県鹿角市に向かう国道103号線沿いに大湯温泉がある。30年前の旅の時、本州から北海道に渡る前日に「大湯温泉黒森ユースホステル」に泊まった思い出の地だ。
当時も、すでに古い施設でお世辞にも綺麗とは言えなかったが、若い人たちを中心に10名ぐらいが宿泊していただろうか。
ユースホステルというのは、若者たちが安く旅をできるように格安で宿泊できるドミトリーの宿。当時2食付きで3000円ぐらいだった。それぞれのユースごとにルールがあって、部屋は相部屋で食事の配膳や食べ終わった後の食器洗いなどはみんなで分担して行う感じだ。今どきは、そんな宿は流行らないみたいで、ずいぶんユースも減った。北海道の小清水でユースに泊まったが、昔のように宿泊客が食器洗いをすることもなかった。
食事のあとは、自然とみんなが集まってリビングで旅の情報交換をしたり、いろいろな話をした。それが旅の一つの楽しみでもあった。電車やバスで旅する人、自転車の人、徒歩の人。もちろんバイクも多かった。
各地から、それぞれのスタイルで旅して、たまたま縁があって同じ宿に泊まり、食事をして、語り合う。二十歳そこそこの自分にとって、あの旅はいろんな人の人生の価値観に触れる旅だったような気がする。刺激的だった。
この時の大湯温泉のユースでは、特にみんなの気が合ったのか、遅くまでワイワイやっていた。今回せっかくなのでその姿を見ておきたいと思っていたのだが、2012年に閉館したらしい。
ネットで調べてみるといくつかのブログに記事があった。そうだ、こんな感じの入り口だった。
実は、ここで京都から来た一人の女性に出会った。当時の自分より3つか4つ年上で高校の先生になったばかりだと言っていた。
メチャメチャ可愛かった。あの当時はメールもLINEもない。デジカメもないから写真を撮って現像したら送るねと住所を交換した。
もう昔の話だから時効だろう。
上の写真の入り口付近。
ね。
可愛いでしょ?
自分も若い(汗)
一緒に写っている右側の男性は全く記憶がない(笑)
当時自分は千葉に住んでいて、しばらく手紙のやり取りをしたが、京都に住む彼女とは気軽に行ける距離でもなかったので、その後一度も会うことはなかった。
今も元気でいるのだろうか?
本州に入ると一気に気温が上がり30度を遥かに超えていた。
暑い。
汗だくだ (;´Д`) せっかくなので思い出の大湯でお風呂に浸かっていこう。
日帰り温泉の施設があったので飛び込んでみると
メチャメチャおしゃれな施設だった。昔のユースとはエライ違い・・・
あまりの居心地のよさに、ひとっ風呂浴びてからソファーで1時間ぐらいウトウトしてしまったよ。
岩手県滝沢市「相の沢キャンプ場」
14時過ぎに滝沢市の相の沢キャンプ場に到着した。市営のキャンプ場で炊事場もトイレも綺麗に整備されている。
なんと利用料は無料!
小岩井農場に隣接していて、目の前には牛さんたちが(汗)
滝沢市には、自分の会社と提携している会社があって、そこの部長さんと一緒にキャンプすることになっていた。
すでに朝から用意をしていてくれていて、大きくて立派なテントがすでに張られていた。自分の山岳用の小さなテントとは大違い・・・
椅子も本物のヘリノックスだ! 自分はもちろん彼の国のパチノックス(笑) 部長さんはファミリーキャンパーで、家族でキャンプを楽しんでいるという。
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※パチノックスといわれるチェア☝ これはこれで十分実用的だけど。
部長さんのクルマで買い出しに行く。久しぶりにクルマに乗ったけど
キックしなくてもエンジンかかるし、涼しいし、振動ないし、快適すぎる!
次はBRZで北海道に行こうかな(笑)
スーパーでは、皮付きのトウモロコシが売っていた。ブロ友のナベヲさん(id:nabewox)のブログで、皮付きをそのままレンジでチンするとうまいと言っていたので、皮のまま炭火で焼いても一緒だろとやってみた。
いい感じで火が入る。遠赤外線効果だ。
皮をめくればこの通り!
めちゃくちゃ甘い!
甘さが濃縮されている感じ。これはおすすめですよ!
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※これ、一人キャンプに最適です!
男二人なんで料理とかめんどくさいし、後片付けもしたくないので、スーパーの総菜と得意の缶詰クッキングでビールとワインを酌み交わす。
どうしても仕事の話、会社の話になる。でも、こういう環境だからこそ膝を交えて本音で話すことができた。お互いいろいろある。でも、彼とはビジネスのパートナー以上の関係でやっていけそうだ。環境を変えて話し合うって大事だよね。
今回の旅にコットを買って持って行ったんだけど、いままでめんどくさくて一度も使ってなかった。そこそこ大きくて場所も取るので正直邪魔だったなって思っていたけど、せっかく大きなテントなので、初めて組み立てて使ってみたら
快適だ!
もっと早く使えばよかった。地面の凸凹は関係ないし、布の張りも丁度いいクッションになる。テントで熟睡できたのは初めてだ。
今回はアマゾンで Moon Lence のコットを買ったんだけど、普段は1万円ぐらい。自分はプライムデイで8000円ぐらいで買えた。
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もちろん、お金のある方や本物志向の方は、ヘリノックスをお買い求めください。お値段約3倍ですけど (;´Д`)
いよいよ次回は感動の最終回!
のはず。
今回の走行距離 千歳市~函館市 416㎞ 青森市~滝沢市 212㎞ 合計628㎞
一度に下道で走った最長距離かもしれない。
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