ある梅雨の晴れ間の土曜日。。。
「今日はいい天気だなぁ。そういえば、前に清見の道の駅で会ったGS1200乗りのIさんどうしてるかな? 多分走ってるんだろうな?」と、ふっと思ってLINEした。
すぐに「いま、ブルさんのこと考えていたんですよ!」と返信が来た。以心伝心ってやつ?
ただ、「今日は都合が悪いので、明日、走りに行きませんか?」ということで、翌日の日曜日に軽く走りに行くことになった。軽くね。
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お互い同じ市内に住んでいるので、とりあえずわかりやすいコンビニに朝8時半に待ち合わせ。
出会ったときは、道の駅で20~30分話しただけなので、あまりお互いのことは知らない。改めて軽く自己紹介して、本日のルートを確認する。
基本的に、今回はIさんの案に乗っかることにする。と、言っても大体のルートは、自分もよく走るルートだ。途中まで・・・
関から金山抜けて和良、郡上。うんうんよいルートだよね。快走路だ。そこから板取、洞戸から徳山ダムに抜けて、303で木之本まで行こうか?
えっ (^_^; 徳山ダムからさらに滋賀県まで。
全然軽くねぇ💦 しまった。GS乗りということを忘れていた・・・ アドベンチャー系のバイク乗っている人って、距離ガバなんだ!(距離感がおかしいこと。距離感ガバガバ。日帰り500㎞とかフツーに走ってしまう)
自分は大体200㎞ぐらいが多い。300㎞走ると「今日は走ったなぁ~」って感じになる。
まあ、とりあえず付いていこう。このルートなら限界来たらどこからでもエスケープルートで帰れそうだし。
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1時間ぐらい走って、最初のポイントの道の駅で休憩。椎茸の詰め放題をしたり、朝飯食べてなかったので、手づくりの味ごはんのおにぎりを買ってベンチで食べながらいろいろ話をする。
バイクの話の他にも、仕事のことや家族のこと、生まれ育った地域のことなど。年齢はIさんの方が5つぐらい年上だった。
お互い子育ても終わって、少し気楽な身分だ。そういえば、ブログやSNSで知り合ったバイク仲間って、自分より年下が多くて、子どもが小学生や中学生で土日はいろいろ用事があったり、家族サービスもしなければならないので、意外とスケジュールを合わせるのが難しかったりする。
もちろん、自分もその頃はそうだったし、度々誘うのも申し訳ないので、年に1回とか2回ぐらいの頻度になってしまう。
そう考えると、シニアに足を掛けたぐらいの50台後半~60台は比較的自由度が高い。
ただね。最近、ちょっと前まで中学生の子どもがいたバイク仲間と久しぶりに話をしたら、何とその子は大学生になっててビックリすることもある。時間が過ぎるのが早いわ。
なんだかんだ1時間ぐらい話をして、出発してお昼にラーメン食べて、また、走り出して。途中、板取に綺麗な川の流れる渓谷があるから見に行こうなんて寄り道して。
また、そこで1時間以上あれこれ話をしてたら、すでに午後3時を過ぎていた。
当初の予定では、相当走っているはずだが、ここまでまだ200㎞ぐらいしか走っていない。
この頃には、お互いずいぶん打ち解けて、まあ込み入った話―大人な会話や過去にやらかした出来事とか・・・(^_^;) 男子なら「あるある」な話をずっとしゃべってた(笑)おっさん二人で・・・
「もう、予定のルートだと遅くなるから、今日はこの辺で帰りましょうか?」ということになり、帰路に着く。自分的には十分満足(^_^)
不思議だよね。今回はSNSとかそういう出会いではなく、ただ、道の駅でボンネビルを眺めていた人に話しかけて、そこからLINE交換して。ほんの一瞬だけお互いの人生が交差しただけのご縁。時間も場所も、乗っているバイクまで、何もかも、ちょっとでも違っていたら、すれ違って話すことはなかったんだろうな。
同じ1200ccなのにGSと並ぶとボンネビルが250ccぐらいに見える😅💦
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同じ市内に住んでいるので、帰り方面も一緒。少し山道をショートカットする道をIさんが知っていたので、後ろを付いていく。
そしたらね。
突然、脇の茂みから何かが走り出してきた。
「え、なになに? ちょっと大きいよ!」
なんとイノシシ!
Iさんのバイクのドラコレが、決定的瞬間を捉えていた!
いや、マジビックリしたわ。イノシシに突っ込まれたらひとたまりもない。でもクマじゃなくてよかったけど・・・
岐阜の山奥走っていると、カモシカはよく遭遇する。サルやタヌキ、キツネはフツーに道を横切って行くし。でも、明るい時間にイノシシに遭遇するのはめずらしいな。
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このところ、ソロで走ってばかりだったから、久しぶりに人と一緒に走って楽しかった。
ソロは、気ままでいいけど、ただ、黙々と走っちゃうんだよね。Iさんとも話をしていたけど、元気で体力もあってバイクに乗れる時間も先が見えてきたよねって。70歳過ぎまで乗れるだろうか? もうバイク乗り人生の終盤戦に差し掛かってきている感覚もある。だからこそ気の合う仲間と走れるうちに走っておきたいな。
と、ぼんやり考えながら、ほどよく疲れた体に冷たいシャワーを浴びて、バスタオル腰に巻いてビールを一気に喉へ流し込んだらまだまだ十分楽しめそうだとも思った。