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息子とスナックに行った話

 

世間的にはお盆休み。

 

我が社もお盆休み中だ。

 

最近は、追い出した息子もときどき家に帰ってきて、一緒に酒を飲んだりする。パチスロで生計を立てている息子だが、それ自体に腹を立てることはもうない。むしろ、それで生きていけるならたくましいとも思う。

 

www.bullpowerworld.com

 

 

 

*  *  *

 

つい、1か月ほど前。

 

突然「クルマで日本一周に行ってくる」と旅立っていった。若いうちに旅をするのはいいことだ。いい経験になる。それにパチスロは日本全国どもにでもあるので、彼は日本全国どこにいても職探しに困ることはない(爆)

 

しばらく北海道で過ごしていたらしい。彼からカニが届いた。

 

 

と、思ったら、本州に渡り南下中、どうも北陸辺りでお金が尽きたと言って急遽帰ってきた(爆笑)ホームの地元と違って情報が無いアウェイの地方で稼ぐのはなかなか難しいみたいだ。

 

で、お盆休みに特に予定がないというので、「たまには名古屋で飲もか?」ってことになって、帰りの心配なく心置きなく飲めるよう名古屋の栄でホテルを取った。

 

そこそこ高級な名古屋東急ホテルが、35周年のイベントで朝食なしならスーペリアツインが2人で1万円を切る値段だった(一応東急ホテルの会員になっている)。こりゃ安いわ。

 

www.tokyuhotels.co.jp

スーペリアツインA・B

 

 

*  *  *

 

ホテルにチェックインしてから大須まで出かけて海鮮居酒屋で牡蠣食った。開店10周年の祝いだとかで、この大ぶりの牡蠣が1個150円 (゚Д゚)//

 

 

プリプリ 激うまです。

 

その後、ホテルのある栄まで戻って手羽先食って、後はホテルの部屋でダラダラ飲んで旅の土産話でも聞こうかと思ったら

 

「お父さん。スナックに行ったことある? 実は僕一度もスナックに行ったことがないんだ。スナックに行ってみたい」

 

と、言い出した。

 

そういや、今どきの若い子はスナックなんて行かないだろうな。てか、もうスナック自体だいぶ少なくなった。

 

「そうか。行ってみたい?」

 

「うん。スナックって昭和の時代に流行ったんでしょ。自分の周りの友だちでもスナックに行ったことある子はほとんどいないよ」

 

「じゃ、行ってみよう」

 

とは、言っても、名古屋辺りで馴染みのスナックなんてないし、唯一接待で使っていた栄のラウンジ(スナックではないけど)も、コロナの影響なのか、少し前に閉店したと案内が来た。

 

ふらふら栄の路地を歩いていると、ビルとビルの間に細い路地があった。

 

「こういうところにスナックがあるんだ。大体ママさん一人でやっている店が多い」

 

写真はイメージです。

「お父さん。よくこんな路地のお店に行けるよね。」

 

「まあ。出張で全国の繁華街飲み歩いてたからね。こういうところにいい店があるんだよ」

 

「会員制の札が貼ってあるよ?」

 

「これは、おかしな客が入ってきたときに、うちは会員制だからと追い出すためだよ。普通にしてれば飲ましてくれる」

 

一軒、目星を付けて扉を開けてみる。店内に客の姿はない。カウンターの奥でそこそこ歳いったママさんがひとり。カウンターに5人も座れば一杯の小さな店だ。

 

「あのう、一見(いちげん)なんだけど、いいかな?」

 

「どうぞ、どうぞ! お一人?」

 

「いや、息子と2人なんだ」

 

「それは、いいわね。入って、入って」

 

「ハウスボトルでいいかな? そこのホテルに泊まっているんです」

 

「もちろん。焼酎? 水割り?」

 

息子はハイボールがいいというので、自分もハイボールを頼む。

 

※こういう店は、ボトルを入れるのが礼儀だけど、はじめてだったり、旅行中と言えばお店のボトルで飲ませてくれる。お店のボトルを「ハウスボトル」という。

 

そこから、自分たちが岐阜から来たこと、ママさんからはここでお店を開くまでの話などを聞かせてもらう。あとはお決まりの人生相談というか、息子は仕事のことや彼女のこと、自分はカミさんとの関係など、まあ、あんまり余所では話さないプライベートなことを相談したり。多分もう二度と来ることはないスナックのママさんには何でも話せる(笑)

 

あとはお決まりのカラオケ。自分は佐野元春や大滝詠一、サザンの曲を歌って、息子は少し気を遣ったのか、GLAYとか、自分が知ってそうな歌を何曲か歌った。

 

2時間ぐらいいただろうか。

 

息子はやたら料金を気にしている。カウンターの向こうの壁には料金表が貼ってある。それで計算すれば二人で3万円ぐらいになるという。

 

「ママ。楽しかった。名残惜しいけどお会計して」

 

「ありがとう。一人5千円ずつね」

 

大体そんなもんだ。ぼったくりの店は開けた瞬間にわかる。そんな店にはそもそも入らないから。キャリアが違うよ。スナックは1人ワンセット3000円から高くても8000円(カウンター越しの女性の人数に比例する)ぐらい。ボトル入れれば1万円~(お酒の種類による)ぐらいなもんだ。

 

*  *  *

 

なんだかねぇ。

 

自分が若い頃は、上司と飲みに行くと、居酒屋の次はだいたい上司のボトルの入った行きつけのスナックに連れて行ってもらったものだ(クラブやラウンジの時もある)。そうやってお店は上司から部下へ引き継がれ、そういうお店で社内、社外の様々な人脈を広げた。

 

ところが、自分が上役になっていつの頃からか部下を連れて飲み歩くようなこともなくなった。たぶん自分が40歳を過ぎた頃辺りかな。世間では若い社員を飲みに誘うと「それは残業ですか? 残業代は出ますか?」なんて冗談みたいなことを言われるほど世の中は変わったらしい。そんな空気が部下を誘いにくくしたし、こっちも気を遣うからだんだん敬遠するようになった。

 

多くのスナックは窓もなく、扉の向こうの様子は見えない。誰かに連れて行ってもらわなければ、今の若い子がそんなお店の扉を叩くなんてリスキーなことはしないよね。

 

たまに昔の行きつけのスナックにふらっと一人で訪ねてみることがある。多くは別のお店に変わっていたり、お店自体がなくなっていたりすることも少なくない。今やスナックは絶滅危惧種に指定されているようだ。スナックが全盛だったのは昭和だからな。あの頃のママさんたちも、みんな歳を取って引退したみたいだ。

 

時が流れれば、街の風景も変わる。でも、かろうじて残っていた昭和の時代を感じるお店で、息子と酒を飲めてよかった。

 

そうだよ。お父さんは、こういうお店で社会勉強させてもらったんだよ。

 

 

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