普段、バイク乗るときは一人が多い。バイクは基本一人で乗るものだし、大人数のマスツーリングはよっぽど計画性がなければ、走るペースに給油や休憩のタイミングがバラバラで、かえってフラストレーションが溜まって苦痛なんてことにもなる。
が、
一方で、誰かと一緒に走りたくなるときもある。一人ばかりだと話し相手もいないし、ルートや寄るところもマンネリ化するんだよね。時には気心知れた数人で休憩時にバイク談義に花を咲かせたり、ランチの店をどこにしようか一緒に考えたり、お勧めのルートを教え合って流したりするのはいいものだ。
ところが、おなじみのコロナでなかなか「走りに行こう!」とは誘いにくい状況が続いていたので、もう随分と誰かと一緒に走ることはなかった(ソロのツーリング先で結構な集団のグループを見かけることはあったけど・・・)。
で、
ヤツもだいぶ落ち着いてきたようなので、ちょうど去年の今頃に信州遠山郷へ一緒に走りに行ったブロ友のナベヲさんと、キャンプ場で知り合ったげんきちさんと自分の3人で1年ぶりに走りに行くことになった。
当日はナベヲさんに予定があって午後2時頃までということだったので、「じゃ、朝、喫茶店でモーニングしてから茶臼山の高原道路あたりでも走りましょうか?」みたいなユルい感じで、ツーリングと言うよりはお茶会のような感じ。久しぶりの再会だし、走ってばかりより話もしたいしね。
* * *
とりあえず、自分とげんきちさんの岐阜組は、東名の守山PAで待ち合わせして、愛知県に住むナベヲさんの家の近所の喫茶店に向かうことにした。
待ち合わせの喫茶店に到着すると「ん・・・?」ちょっと様子がおかしい。クルマが1台も止まっていない。
「なんかやってないね」
それよりお店が単にお休みという感じではない。この店は自分も何回か利用したことがある。シックな調度品と広々としたスペースで落ち着いた雰囲気の店で人気もあったはず。
「えぇぇぇーーーー!」
扉に貼られた閉店のお知らせ。コロナの影響もあって1週間前に閉店とは。思わぬところでコロナの影響を知ることになる。
3人顔を見合わせて「どうしましょ?」
「矢作ダムの古民家カフェにでも行ってみますか? そこも雰囲気がよくてくつろげますよ」とナベヲさん。
「そうね。そうしましょう」
* * *
この辺りの道はあまり詳しくない岐阜組2人。ナベヲさんの先導で走り出す。矢作ダムはちょうど愛知県豊田市と岐阜県恵那市の境にあって、矢作ダム沿いのクネクネの道は走り屋さんたちも多い。
途中、ダンプに引っかかったり、せっかくの快走路も3人組のツーリング中のバイクが微妙に遅かったりして(あと10キロぐらい速ければ丁度いいスピードなのに。あと10キロほど遅ければパスして前に出るのに。そのどちらでもなく微妙なスピードでなんとも言えないモヤモヤが溜まる速度ってわかります?)1時間ほどかかって矢作ダムに到着。
こちらがナベヲさんおすすめの「サトノエキカフェ」
ダムの底に沈むはずだった古民家を移築してカフェにしたんだとか。ナベヲさんのブログにはちょいちょい登場するので自分も気になっていたんだけど、一度も足を運んだことはなかった。
入り口は土間。
そして店内。こたつだよ。バイクで少し体が冷えていたので、こりゃ有り難い。このまま寝そべって「ぐたーーー」としたくなる。
縁側の先に見える景色も木々が色づいて秋っぽい。いや落ち着きますな。
店の奥は昭和にタイムスリップしたような空間もあって、こちらもいい感じ。
ランチの時間になって、「どうする? このままここでお昼にする?」みたいな話になって、こちらのランチメニューも魅力的なんだけど
「岩村に、前から気になっていた讃岐うどんと唐揚げの店がある」なるナベヲさんの情報にげんきちさんも自分も食らいつく。待ち合わせの喫茶店でモーニングするはずだったので朝ご飯食べてない。もう腹ぺこ。
ほら。カフェのランチって、オサレなんだけど、ちょいと量が物足りないことって多いじゃない? もう、この時はガッツリいきたかったのよ。讃岐うどんと唐揚げって男らしい組み合わせがめちゃめちゃそそるじゃないの。
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サトノエキカフェからバイクで15分ぐらい?で到着。
国道257号線沿だけど、お店はちょっと道から奥まったところにある。看板があるので見落とさないようにね。
ここのお店は、うどんに唐揚げがセットにできるのが特徴。
あたしが頼んだのは、小エビ天とじうどんと唐揚げのセット。
炭水化物×炭水化物×揚げ物のハイカロリー飯。
セットの唐揚げも、しっかりのボリューム。
絶対あかんヤツ。でもいいの。朝ごはん食べてないからプラマイゼロ(笑)
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満腹になって、ちょっとかがむとGパンのベルトが食い込んで苦しい・・・
ポジションの楽なボンネビルでよかったよ (;´Д`) SSのような前傾ポジションのバイクだったらムリだったかも。
ここからは、ナベヲさんの帰りの時間があるので、山岡から瀬戸方面に向かって帰りながら走る。この辺、ナベヲさんのお散歩コースなんだって。国道を避けて裏道を走ったんだけど、これがいいのよ。ほとんどクルマが走っていなくて、前が詰まることもないし、道幅もちゃんと片側1車線で適度にクネっていて、思わずメットの中で「最高~!!!」って叫んじゃったよ。
東濃方面はときどき走るけど、こんな道は地元の人でなければフツー知らない。ただ、どこをどう走ったのかがよくわからず、次ひとりで走れって言われてもムリそう。まだ記憶が新しいうちに地図で復習しておこう。
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紅葉でそれっぽい写真をブログ用に撮影しておこうと、土岐市の曽木公園に立ち寄る。ここでナベヲさんとはお別れ。今回もナベヲさんにずっとナビしてもらっちゃったな。次回はあたしのお勧めのルートをご案内します。
曽木公園って、紅葉の時期にライトアップされて、東海地方では結構有名な紅葉スポットで、紅葉シーズンにはよくテレビで下のような池に紅葉が映し出される映像が中継されるんだけど、
今年はコロナの影響でライトアップは中止らしい。
ライトアップはないけど、昼間は公園内で紅葉狩りが楽しめる。
今年は温かいのか、まだ、紅葉には少し早かったみたい。
初めて曽木公園に訪れたけど、あの写真からもっと広い公園かと思っていたら、それほど広いとは言えず、池もあんまり綺麗とも言えない。はっきり言えば地味・・・ 写真で盛って映えてるんだな。現実はこんなものだ。ホンモノの山の紅葉には敵わないね。
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帰りは、フツーの国道をボチボチと帰る。
途中の道の駅で休憩して、げんきちさんといろんな話をした。
二人が会うのは、実はこれが3回目。お互いのことは知らないことの方が多い。
何より、彼はまだ33歳と若い。54歳の自分とは21歳の年の差がある。彼のお父さんの方が年が近いことも判明(汗)
それでも、キャンプとかバイクとかの趣味を通じて知り合っているので、話題には事欠かない。これが、学校の先輩後輩とか、会社の上司と部下とかいう関係だったら、こんな感じでお付き合いすることはないだろう。やっぱり、利害関係や損得がないところでのつながりは大事だ。それに、お互い衝撃の事実をカミングアウトすることになり、いやいや変なところで共通点があっておもしろかった(内容自体は笑えないけど・・・)。
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今回ナベヲさんから、オリジナルの「ヤモリ」ステッカーをいただいた。これ、バイクに貼っておくと守ってくれるらしい。
一時停止で捕まる前に欲しかった(爆)