新車のボンネビルT120に装着されていたのはピレリーのファントムで、8000Kmぐらいでフロントが先にすり減った。ふつうはリアから減っていくのに珍しいタイヤだった。
ファントムはそこまでハイグリップというわけではないが、ボンネビルT120のようにのんびり走るバイクにとって特に不満はなかった。が、なんとも言えない変な溝のパターンが見た目にも好きでなかった。
前回、タイヤ交換したのは2023年3月。ODメーターは8200Km。リアタイヤはまだ使えそうだったが、見た目がイマイチなピレリーとは別のメーカーのタイヤにしたので前後同時に交換。
このときは、量販店のライコランドで交換してもらった。特に理由はなかったが、よく行く店だし、ポイントも少し貯まっていたからだ。
そのときの話は過去記事に詳しく書いたので、そちらを参考に。
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ボンネビルT120のタイヤサイズは、フロントが100/90-18、リアが150/70-17というそれほどメジャーなサイズではないので、タイヤの選択肢は限られる。ちなみにスポークホイールなのでチューブレスタイヤも使えない。もちろんバイアス。
そうなってくると、ネオクラタイプの定番タイヤDUNLOP TT100GP一択なんだよな。昔から変わらない溝の深いパターンで旧車によく似合う。ボンネビルにTT100GPを履かせると、よりクラシック感がマシマシ(笑)
それでいて結構ハイグリップなところがいい。ただし、リアタイヤはラジアルでチューブも使えるという特殊なタイプ。
ちなみに、その他の選択肢としてブリジストンBT46やミシュランROAD CLASSICがある。
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で、愛車のバドのオドメーターは16000Kmを超えた。前回の交換から約8000Km。フロントはまだまだ溝もあって持ちそうなのだが、リアタイヤはかなり減ってきた。
2輪のタイヤって、なかなかの値段がするだよね。特に太いハイグリップのタイヤを履かせる大型車の場合、年々タイヤの値段が上がっていて、最近じゃ前後換えると工賃込みで6~8万円はする。それでいてクルマのように3万キロとか絶対に持たない。
ボンネビルT120の場合、大型スポーツバイクに比べてそれほど太いハイグリップのタイヤを履いているわけではないが、TT100GPのケースで寿命は大体8000Kmぐらいみたいだ。がんばってタイヤにやさしく走っても1万Kmぐらいだろうな。大型バイクってホントにお金のかかる趣味だ。
前回、量販店のライコランドで交換したが、作業にちょっと問題があって、それでいて外車料金(工賃前後で国産から5千円ぐらい高い)とか取りやがる。
「やっぱり信頼できるディーラーに任せた方が安心だよなぁ」
ディーラーは、マニュアルに沿って丁寧に作業してくれるし、以前、点検に出したときに、リアタイヤの違和感を伝えたら、リアタイヤのアクスル止める位置が左右で少しずれいると一発で指摘して適正に直してくれた。犯人は量販店でタイヤ交換したときだ。量販店は誰が担当するのかわからないし、そういや見習いっぽい人が担当していたなって思い出した。まあ運が悪かった。
で、名古屋のディーラーに連絡をして見積をメールで送ってもらった。前回、チューブを換えていなかったので、チューブ新品でお願いしたら・・・
「マジかよ!」
コミコミで7万7,000円って💦 TT100GPでそんなにするのか!!!
やっぱり外車買ってディーラーでメンテしてもらうような人は、お金に糸目を付けないような人なんだろうな。
BMWのモトラッドもメチャクチャ工賃高いっていうし、純正パーツもオプションも国産とは全然比べものにならないぐらい値段が違う・・・らしい。
というかフツーのサラリーマンが勢いで外車のバイク買っちゃいけないんだ(自戒)。後々のランニングコストで泣くことになる 😭
ディーラーには、正式にお願いするときは改めて連絡しますと返信しておいた。ホントは少々高くても、できればディーラーに頼んで車両を管理してもらっておく方が安心なんだけどね。
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さあ、どうしよう。
ネットでタイヤ買って自分で交換するのが一番安い。けど、そんな工具も設備もない。一から工具とか設備とか揃えるほど頻繁にやるわけでもないし、自分でやって失敗したり、不具合が起きても自己責任だし。
家から一番近い岐阜の量販店は「2りんかん」だ。ちょっと前にここでメットのシールド買って会員登録したので、一応電話してみる。
「ボンネビルのタイヤ交換したいんですけど。タイヤはTT100GPで」
「ちゃんと計算してみないとわからないけど、TT100GPだったらざっくり5万円ぐらいですかね」
おお😯 意外と安かも。
「あ、チューブも一緒に交換お願いします」
「承知しました。金額計算して折り返し電話します」
そして、折り返しの電話。
「いや~ 思ったよりリアタイヤが高くて。チューブ込みで6万2000円ですね」
(端数は略)
「そうですか」(やっぱりなぁ〜)
「あ、すみません。トライアンフでしたね。申し訳ないですが、外車は工賃がもう少し高くて6万7000円になります」
う~ん。全然5万じゃないやん。さらにフェイントで外車料金上乗せだし。最初にボンネビルT120って言ったやん 👊==(・・#)パーンチ
ディーラーと1万円差か。だったら安心・信頼・間違いないディーラーでもいいような気がする。
「わかりました。ちょっと考えさせてください」
と返事して電話を切る。
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とは言え、わざわざ名古屋のディーラー行くのも遠いし、高い上に余計に金かかるし。でも量販店はちょっとトラウマあるし。
困って、唯一同じ市内のバイク乗り仲間、R1200GS乗りのガンちゃんにLINEした。彼はバイク歴も長く、根っからの地元の人だからいろいろ知っているだろう。
「いつもタイヤ交換どうしてる?」
「ネットで買ってホイール外して、持ち込みでお店で組んでもらってる」
「やるねー どこのお店? いいお店知ってる?」
「知ってるよー。見た目は解体屋みたいにボロいバイク屋だけど、腕はいいよ」
と、お店の情報と地図を送ってくれた。
「ありがと。週末に行ってみるよ」
* * *
地図をナビにセットして、お店を訪ねてみる。お店というか倉庫だ。確かに見た目はバイク屋に見えない。
ボンネビルの排気音を聞いて店主が出てきた。
「GS乗りのガンちゃんに紹介してもらって来たんですけど。このバイクのタイヤ交換ってお願いできますか?」
「はい。大丈夫ですよ」
店主一人でやっているお店みたいだ。ガンちゃんが「店主はシャイで口下手だからな」と言っていたけど、そんな感じはしない。
乱雑にものが溢れた事務スペースで早速料金を計算してくれる。
金額の入ったメモを渡される。ちゃんと細かくタイヤ、チューブ、リムバンド、工賃、廃タイヤ処理の単価が入っていてわかりやすい。もちろん外車料金なんてものはない。
金額も2りんかんより約1万円安かった。
その場で「お願いします」と注文した。
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店主はオフ車乗りで、レースにも参加しているみたいだ。店の外にも中にもモトクロッサーやオフ車が並んでいる、というか言い方悪いが散乱している。
注文してから3日ぐらいでタイヤが届いたと連絡をもらって、週末に交換作業をしてもらった。
手際よく、かつ丁寧な作業だ。いいお店を紹介してもらった。
オフ車でレースもやっているから、チューブタイヤの作業も手慣れたものだ。
店主一人の小さなお店なのであまりネットに書き込むのも気が引けるので、お店の詳細は内緒。
シャイで口下手とか言っていたけど、そんなことはない。オフ車のことをいろいろと教えてもらった。セカンドバイクにオフ車が欲しいな~なんて思っていたし。セローが前から欲しかった。でも、生産中止になった今、程度のいい中古のセローは新車並みの値段だ。
ということでまとめ。
【バイクのタイヤ交換どこでする?】
■ディーラー
信頼性 ○
お値段 ×(特に外車ディーラーは高い)
その他 作業が混んでいると、予約が先になることが多い。
■量販店
信頼性△(当たり外れあり)
お値段△(ディーラーより安いが外車は工賃高め)
その他 セール品のタイヤがバイクに合えばお値打ちなこともある。
■個人店
信頼性 店による
お値段 店による
その他 一見では入りにくい。店主との相性もある。できるだけ知り合いに紹介してもらうのがいい。いいお店に出会えれば◎
こんな感じですかね。
作業によってはディーラーでしかできないこともあるし、量販店は入りやすくいろいろな商品から選べるところがいい。セール時は安く買えるときもある。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、ケースによって使い分けるのが正解なのでしょうね。
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