子どもの頃、算数や数学は苦手だった。公式を覚えたり、決まった解答を求められるのが面白くないのと、もともと数字が得意ではなかったし。暗記も苦手。学校で習う物理や化学もそうだ。すべて法則が決まっている。
一方で、国語は好きな方だった。自分の考えを自由に言葉を紡いで表現できるので、正解がないところがいい。作文の時間は学校の授業のなかで、唯一「自由」になれる時間だった。
社会科も歴史や地理より、公民や現代社会、政治・経済など、「いまの社会」がどのようにして成り立ち、「いまの事象」がどのようにして起こっているのか、それを考える材料をくれるから思考が広がって楽しかった。
「右脳」が感情で「左脳」が論理を司るとすれば、自分の脳はほぼ「右脳」でできているのではないかと疑うくらい。
だから「文章」は読むことも好きだが、「文章」を書くことのほうがより好きだ。
もちろん書くことが好きだからと言って、文章が「上手い」と限らない。このブログを読んでいただいている読者の方にはバレバレだ(笑)
ブログをはじめて書いてから、もう12年になる。我ながらよく続いたものだ。Yahooブログで10年。このはてなブログに移って2年。
最初のころのブログは「連絡手段」だったり単なる「記録」だったが、次第に「日常の日記」的要素が強くなっていった。ただ、自分自身の「日記」だったらここまで続かなかっただろう。ブログという公開性により誰かが読んでくれいると思うと、記事を書くにも張り合いがある。そこからコミュニケーションが生まれたり、つながりができたり。いつしか自分の「メディア」となり、情報発信のツールとなって「メディアを育てる」意識が芽生えてきた。
自分がブログを執筆する上で、大事にしていることとは何だろうと考えてみた。いろいろ考えてみると、大体3つに集約されてくる。「これだけ」はルールとして守ったり、気をつけたりしていることだ。
それは「オリジナリティ」と「リアリティ」、そして「エンジョイ」だ。
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「オリジナリティ」とは
基本的には、自分にしか書けない記事を書くということ。自分の感情、思考、行動、経験に基づいてトピックを決めて記事にすることだ。
単にネットの情報を拾い集めてまとめてみたり、ガイドブックに載っているような観光地の情報やいくつもレビューがあるようなグルメ情報、食レポなど、巷にあふれている情報は、どうしても同じような内容になりやすい。もっと言えば自分より上手にまとめられたものも多いので、わざわざこのブログで取り上げても仕方ないと思っている。
また、流行を追いかけたり、日々のニュースにちょっと解説や感想を加えた記事もできるだけ避けるようにしている。よほど自分に「突き刺さる」ニュースでなければネタにしない。ネタにするにしても、2次ソース、3次ソースの場合は、できるだけオリジナルのソースを調べたり関係資料も合わせて読んだ上で、感じたこと、考えたことを加える。つまみ食いのニュースはメディアの都合のいい部分を切り取っている場合が多く、「事実」ではあるが「真実」ではないことも多い。
それよりも、自分の日常生活の中にあるトピックについて、何を感じ、何を思ったのか、その感情を表現するように心がけている。自分が感じたこと、考えたこと、その感情は、紛れもなく自分自身にしかない「真実」だから、これ以上のオリジナリティはない。
そして、自分なりの表現方法を磨いていくことだ。最初の頃の記事は「です・ます調」で書いていたが、いつの頃からか「で・ある調」で書くようになった。
「です・ます調」は親しみやすく、柔らかい感じがするので、特に「雑記ブログ」は「です・ます調」が多い。しかし、書き方によっては冗長で読んでいて退屈な文章になりやすい。
一方「で・ある調」は、論文やレポート、公文書などで使われ固い感じがするが、使い方次第で歯切れよく、またテンポよく読める文章になる。さらに「で・ある調」のなかに「です・ます調」を混ぜたり、口語体を使う上級テクニックもある。こうすると、途端に文章が生き生きとして、いま目の前で起こっているような錯覚すら覚える文章になる。
自分もときどきチャレンジするが、なかなかその域に達するのは難しい。が、いつかこのブログのオリジナリティとして極めたい。
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「リアリティ」とは
このブログは、ブルさんの趣味であるバイクやクルマ、ツーリング、キャンプ、登山などのトピックスを中心に、ときどきライフスタイルや家族のこと、資産運用、ビジネス(仕事)、社会事象などを取り上げている。
このとき、「オリジナリティ」と重なる部分もあるが、自分が実際に経験したことをベースに記事する。人のことを「あーだ、こーだ」と言ったところで、大した記事にはならないし、人の心にも響かない。自分でも後から読み返してみたくなるような「出来事」と「リアルな感情」をセットにして記事構成するよう心がけている。
また、商品レビューにしても、実際に自分で買って使った「正直な感想」を記事にする。アフィリエイトもしているが、それを目的にしてしまうと、途端にうさんくさい記事になってしまうので、きちんとお勧めできるモノはお勧めするし、ダメなモノはダメと書く。それはお約束です。
ようは自分が「リアル」で経験したことを多くの人に共有してほしいという、ある意味自己満足と承認欲求の裏返しのような気もしなくはないが、誰かの役に立つ、参考になる記事を心がける。案件はしない(来ないけど・・・)。
ときどどき妄想(が暴走?)を記事にすることもあるが、妄想すら「リアリティ」を感じられるように書きたいと思っている。これに関しては、次の「エンジョイ」にもつながるが、ブルさんの「おふざけ」だと思ってお読みいただければ幸いでございます(笑)
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「エンジョイ」とは
もうね。ブログは「自分が楽しんで書く」。これに尽きる。ときどきね、ブログ書いてて「フフッ」と自分で笑っているときある。そのぐらい楽しんで(読者を楽しませて)なんぼだと思っている。
更新することが目的で記事を書いても、「クズ記事」が積み重なっていくだけだし、ちゃんとした記事を書けるときに書く。無理に更新頻度を追わない。更新頻度がSEO対策になると聞いたこともあるが、あまり気を取られすぎないよう、あくまでも自分のスタイルを大切にする。そう決めている。が、あんまり間が空きすぎると、やや焦ってくるのは事実。週1ぐらいは最低限書こうとは思っている。
その上で読んでくれた人が、「楽しい」「面白い」「タメになった」と感じてもらえればブロガー冥利につきる。そのためにネタは吟味する。決して誹謗中傷や差別的発言、無意味な批判など、人を不快にさせてはいけない。それは「ブルパワー.com」の原則だ。アクセスを稼ぐために、敢えて過激なことを書いて「炎上」を狙うブロガーもいるが、自分には合わないし、「炎上」なんてした日には、速攻でブログを閉じてしまうだろう。
ただし、不特定多数の人が読むブログだから、読む人によっては「不快」と感じる人もいるかもしれない。批判は甘んじて受ける。が、「こいつの書くことも、言うことも気に入らない」という人は「そういう人もいる」と割切るしかない。このブログはあくまでも「自分のメディア」であって、相性の合わない人もいるだろう。万人受けを狙って書いていては面白い記事は書けない。50代のおっさんの「リアル」を大事にしたい。
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ブログを運営していると、「ああ、これネタになる」「これは面白かった。是非記事にしよう」とアンテナの感度が高くなる。記事を書きながら、いろいろな思考が広がる。本当に楽しいし、自分の勉強にもなる。
それに、ちょっと億劫なときも、「ブログに書いてみよう」という気持ちになれば、行動力というか、行動範囲も広がってくるんだよね。
それに、自分自身でありながら「ブルさん」という別の人格があるのも面白い。普段言えないことも、「ブルさん」なら言えることもある。そういう場所があるっていいよね。
TwitterやInstagram、facebook、YouTubeなど、いろんなSNSがあって、それぞれメリット・デメリットがあり、いろんな使い方があるけど、ブログが一番表現の自由度があって、自分に合っているし、とっても大切な場所と言い切れる。
ただ・・・
次の更新はいつになるかわからないけど(爆)