秋のツーリングは浜松に行こう!
北海道ツーリングの行きのフェリーで出会ったHくんとNくん
二人とも20代だけど、50代のおじさんを相手にしていただいて本当に楽しかった。感謝しかない。こんなとき、バイク乗りは世代を超えられるな~と実感する(ほどほどにしないと嫌われるけど・・・)。
旅の途中でもLINEでメッセージをやり取りしていて、この二人がいたから、なんだか仲間と旅しているような気持ちになった。
Hくんは、浜松にある某自動車メーカー「S」にお勤めしている。
で、前々から浜松のスズキ歴史館とお隣の磐田市にあるヤマハコミュニケーションプラザに行ってみたいなと思っていたので、Hくんに「今度、スズキ歴史館に行こうと思うんだけど」とメールすると「ぜひ!案内します」と二つ返事。
大阪に住んでいるNくんも誘って、久しぶりに3人で「旅の同窓会」を開くことになった。
静岡といえば「さわやか」の「げんこつハンバーグ」だ!
大阪からくるNくんと、東名の上郷PAで待ち合わせ。自分の家からは1時間ちょっとだけど大阪のNくんは200キロ!
先に到着してお出迎えすることに。
久しぶりにSRで遠出するな。北海道ツーリングのために買った防水バッグ(40リットル)はなかなかよい。トップケースと組み合わせたらそこそこの積載量になる。1泊ぐらいのキャンプツーならこれで行けそうな気がする。
11時過ぎにNくんと合流して浜松をめざす。NくんのバイクはBMWのR1200GS。伝統の水平対向エンジンの最強ツアラー。足短い自分には絶対無理なヤツ(泣)並んでみるとSRが原付に見える。
音羽蒲郡で高速を降りて、あとは国道23号線と国道1号線のパイパスを使って2時間弱で浜松に到着。
お昼はHくんおすすめの「さわやか」だ。静岡にツーリングするライダーで「さわやか」を素通りするヤツはいないほど有名。ここは粗めのミンチで作ったハンバーグを炭火で焼いて、中はほぼレアの状態で運ばれてくる。それを店員さんが目の前で半分に切って熱々の鉄板でジューッと焦がして仕上げる。
チェーン店だけど人気のお店なので、どの店も結構混雑して待ち時間がある。Hくんが先に来て順番待ちしてくれていたので、到着と同時に席に案内された。
ぐっじょぶ!
げんこつハンバーグ250g このために朝食抜いてきた。
油が飛ぶので、下に引いたペーパーをまくり上げる。
鉄板で焦げるこの音がたまらないんだよね。
半生状態がうまい! ちなみにオニオンソースにわさびをトッピングするとサッパリ食べられる。おすすめだ。
いよいよ鈴菌の聖地へ【スズキ歴史館】
お腹を満たしたら聖地巡礼だ。
ちなみにスズキ本社前の踏切は「鈴木踏切」だった。
ここがスズキの本社だ。
歴史館はスズキ本社前の向かいにある。
一応予約制らしいのだが、これは駐車場の台数に限りがあるためだ。2輪用の駐輪場もあるので、空きがあれば予約なしでも入れる(と思う)。我々はもちろんHくんが手配済なのでVIP待遇できれいな受付のおねえさんがお出迎えしてくれる(と思ったら普通に受付しました)。下のリンクのHPから予約した方が確実ですね。
入ってすぐにカタナがある。やっぱりスズキといえばカタナ。もちろん古いほう。
このカタナは跨がることが出来る。そういえばカタナって、乗ったことはもちろん無いのだが跨がったこともないかも? ブルさんは1度も鈴菌に感染していないクリーンなライダーだ。
歴代乗り継いできたバイクはこちら ↓
しかし、ハンドル遠いな! カタナ海苔はこんなポジションで走ってたのか!完全にMだ。ドMだよ。でも、中学生の時はじめてみたカタナは衝撃的だった。未来のバイクが目の前に現れたようなもんだからね。
で、こちら。
新型のカタナです。GSXーS1000をカタナ風にオマージュした。イタリアのミラノショーで展示されたコンセプトモデルの反響が大きく開発が一気に進んだという。
これは、これでアリだと思う。フツーにカッコイイ!
そして、おじさんには懐かしい歴代のGP500のマシン。
フランコ・ウンチーニ(名前はホントだよ。だから今でもよくい覚えている。ちなみにイケメンだ)がGP500でめちゃくちゃ勝ってた頃に乗ってたRGB500γ。ラッキーストライクカラーはケビンシュワンツが乗ってたヤツだ。
2スト4気筒のバイクなんてもう金輪際メーカーは作らないだろう。死ぬまでに1度だけでいいから走らせてみたい。貸してくんないかな?
青春を彩ったバイクたちが!
3階に上がるとスズキの歴代のバイクやクルマが展示されている。元々は自動織機を作っていた会社だ。トヨタと似てるね。トヨタは織機からすぐに4輪だけど、スズキは織機から2輪→4輪と歴史を辿った。スズキが少し遠回りしたことが、いまのトヨタとスズキの差なのだろうか?
最初は自転車にエンジン乗っけただけのバイクだ。確かホンダも最初はこんな感じのバイクを浜松で量産していた。元々繊維産業が盛んで、織機作るいろんなパーツメーカーが浜松に集積していた関係で、軽機械産業が栄えたらしい。
酒屋の配達用自転車にエンジン載せただけやん ( ̄▽ ̄)
時は進んで1970年代。GT750
カワサキのマッハが空冷だったのに対し水冷だ。スズキはいつも一歩進んでいるんだけど、マッハのような伝説にはならないところがスズキのいいところ。2スト750でフロントドラムブレーキだったGT750は殺人バイクだったらしい(汗)
RE5 これロータリーエンジン積んだ最初で最期の量産バイク。やっぱり技術的に難しかったのか、すぐに壊れてクレームの嵐! 1年ぐらいで姿を消した。
GS650G カタナに似ているけど、こちらはスズキオリジナルデザイン。駆動はシャフトドライブだった。個人的にはこのデザインがかっこいいと思うけど、大型免許を取るには試験場で試験受けるしかなく、大型取ったら750みたいな時代だったから、650という中途半端な排気量はウケなかった。中免の自分は指をくわえて見ているだけ。
初代RG250γ
レーサーレプリカのハシリだ。オカメカウルってみんな呼んでた。タコメーターが3000回転からしか刻んでなかったのにはみんな驚いた。
スクーターレースが盛んな頃にスズキが刺客として送り込んだHi–R!
当時ヤマハはJOGで、ホンダはDJ–Rだった。ホンダのビート(軽のオープンではなく元は7.2psの馬力を誇るバカっ速の原付だったんだよ)は別クラス扱いだったなぁ〜
photo; Honda | 50ccスクーターで世界初の水冷2サイクルエンジンを搭載 スポーツスクーター「ホンダ・ビート」を発売
懐かしさのあまりにテンション高くなって、スクーターを熱く語るブルさんに引き気味の若者二人・・・
これが年の差か (´ω`)
2階に降りると、クルマの製造工程や工場の案内がある。設計を担当しているHくんは、クルマのシャシーについて「ここの凹凸が振動を吸収しているんですよ」など、展示物を見ているだけだったら素通りしてしまうようなことを丁寧に説明してくれた。
いやいや、もう鈴菌にドップリ感染しそうだよ。
Vストリームのインジェクションには2枚のバルブが付いて空気の流れをコントロールしているとか、熱くカットモデルで説明してくれるんだけど。文系の自分にはどれほど凄いことなのかさっぱり理解できない(ゴメン)
それでも、たっぷり2時間半ほど見て回り、その辺の鈴菌感染者のバイク乗りより、よっぽどスズキに詳しくなったぞ。Hくんありがとう。