創業当初の企業なんてどこもブラック企業
自分の勤めている会社は20人にも満たない小さな会社だけど、創業してほぼ四半世紀。
もちろん超零細企業なんで新卒の定期採用とかもなく、人が辞めたり、業務量が増えて人手が足りなくなったら人を採用するという具合だ。
創業当初の頃は、今でいうブラックな職場でなかなか人材が定着せずに出入りも激しかった。創業期の会社なんて、ちょっとでも気を抜けば潰れるし、仕事を選べる立場でもなかったので、「来る仕事拒まず」で、何でもこなしたし、入ってすぐの社員に同じような仕事の仕方を求めたから(仕事ができなければクズ扱い)、そりゃ辞めるわ。
それでも徐々に人も増えて、業務分担もできるようになり、ここ10年ぐらいは落ち着いて辞める人もほぼいなくなった。
会社を興して10年後に残っている会社は1~2割程度といわれている(諸説あり)。実際どうかはわからないが、感覚的には創業から10年ぐらいの間にどれだけ稼いで有形無形の資産を残せるかだと思う。ここまでが正直キツイ。売上とかもそうだけど、仲間同士でぶつかったり、人間関係がこじれたり。創業した会社の8~9割の会社が力尽きるのもわかる。この10年の壁を乗り越えられると仕事がシステマチックに流れ出す。
当たり前だけど勤続10年で10歳年を取る
うちの会社は社員全員が中途採用で、大体20代後半から30代半ばぐらいの年代で採用した。もちろん10年経てばみんな10年歳を取るわけで、社員の年齢構成も30代後半から40代半ばがボリュームゾーンになってきた。数少ない創業間もない当時の生き残り(自分もだけど・・・)は50歳を超えた。
でもね。小さな会社にとって人を新しく雇うことは毎月の固定費が増えるということで、固定費の中でも人件費というのはかなり重たい。社会保険料の負担分だったり、福利厚生や交通費など、もろもろ年収の倍ぐらいかかる。そのうえ採用してすぐに利益を出せるわけではないので、数年はぐっと我慢。仕事を与えて教える手間というのもバカにならない。
だから社員を増やすことに慎重になるのだが、あまり採用を控えすぎると、それはそれで弊害もある。
なんだか会社が高齢化して、いい意味でも悪い意味でも落ち着いてきて活気がなくなるのだ。マンネリ化してくる。
それに会社が若い頃にはなかったような問題が浮上してくる。親の介護問題だったり、本人自身が病気になったりしはじめる。女性の中には子どもが生まれたりして、子育て中の社員(特に女性)は、仕事が忙しくてもなかなか無理もかけられない。
今後は、本人の意思とは別に家庭内の問題だったり、健康面だったりで会社を辞める人が出てくるかもしれない。自分だってどうなるかわからない。
やっぱり毎年とはいかないまでも、数年置きぐらいには、人材を入れて、ある程度会社の若さを保っておく必要があると最近痛感している。世代交代も進めていかないと、ベテラン社員がコロッと辞められたら仕事が回らなくなってしまう。
ということで、久しぶりに採用活動を始めることになったんだけど、これがこれで大変なのよ。総務も人事もない小さな会社にとって、いろんな段取りしたり、応募者への対応したり、面接やらなんやら。本来の仕事もあるし。
ホントは社長の仕事なんだけど、まいど自分に丸投げだし・・・
まあ、それでもいい人が来てくれればいいんだけどね。最近求人環境厳しいみたいだし、なんせ若い人の母数自体が減っているからね。
今では、立派なホワイト企業ですよ~ 残業も少なく有給も気兼ねなく取れますから~(これはホント)
給料は・・・並かな <(_ _)>