「毎日、同じ道ばかりを往復するだけなんてつまらない。なんでボクを買ったの? ワインディングに連れてってよ」
と、BRZが言ったかどうかは定かではないが、確かに毎日の通勤路の往復だけでは退屈だ。せっかくスポーツカーを買ったのに、これじゃ軽自動車で用は足りる。
と、いうことで、いい感じに晴れたドライブ日和の日曜日。
「よし! 行くか!」
今日はSRくんはお休みだ。
BRZのプッシュ式ボタンを押してエンジンをかける。これだけでエンジンかかるって素晴らしい。SR乗りにとっては感動もんだよ(笑)
※自分の乗っているSR400というバイクはキック式のスターターしかない。
車庫を出て、会社に行く道とは反対にハンドルを切る。BRZでは久しぶりの山道方面だ。今年も暖冬なのかまだまだ雪が積もるような気配はない。
郊外に出ると、交通量はガクンと減る。ちょっと大きめにアクセルを踏むと気持ちのよい吸気音が「ゴオォォー」と室内に入ってくる。86/BRZには「サウンドクリエーター」という吸気音を室内に響かせる装置が付いていて加速感を演出してくれる。
いよいよワインディングに入っていく。
「今日も快調じゃないの」
でもね・・・
* * *
バイクでスポーツ走行することはままある。サーキット走行もしたことあるし、草レースレベルなら出場したことある。30年以上も乗っているから、そこそこ速く走らせることはできる。
ブレーキングからバンクさせてクリッピングポイントまでパーシャルで我慢してアクセルオンでアウトに膨らみながら一気に加速していく。膝を出してバンクセンサーを路面にこすりながらバンク角を調整したり、リヤタイヤのスライド量もアクセルとリヤブレーキでコントロールする。特に意識しなくても勝手に体が反応するレベルだ。
しかし、クルマはわからん。
これまでクルマを速く走らせようとしたことがない。ちょっと前まではミニバンに乗ってたくらいだからね。
BRZはいままで乗ったクルマとはまったく別物で、ミニバンだったらタイヤが鳴って大きくロールして、ヘタすりゃひっくり返りそうなスピードでコーナーを曲がってもへっちゃらだ。専用ダンパーで味付けされた固めの足回りと、ミシュランのパイロットスポーツ4というサーキット走行までもこなせるようなハイグリップのタイヤを履かせているSTI仕様のBRZは、ほとんど姿勢を変えることもない。タイヤも「キュッ」とすら鳴かない。
その代わり市街地での乗り心地は最悪だけど・・・
逆に言うと、クルマの限界がわからない。ハンドリングはクイックで少しの操舵で鋭く切れ込んでいくし、FRはバイクと同じで、クリッピングポイントからアクセルオンでリヤタイヤにトラクションをかけてコーナーをグイグイ回っていくイメージだ。しかしバイクのように「ここまで!」っていうイメージが湧かない。
リヤタイヤ滑らしてガードレールにでもぶつけたら泣くに泣けないし(笑)、探り探りアクセルを踏み込んでいく感じがなんともしょぼい・・・(´д`)
もちろん公道ではタイヤを滑らすうような走り自体NGだけど(ただ自分が走っているところは、人より動物が飛び出してくる確率の方が高い)、ワインディングをマニュアルモードでシフトしながら一所懸命ハンドル切っても、なんだかコーナーとコーナーの間がギクシャクしてスムーズさがないのが自分でもわかる。
「もしかして、オレって遅い? 下手くそなの?」と頑張れば頑張るほどダメさ加減がわかる。「おまえヘタだな」とクルマから言ってくるんだよ。スポーツカーってね。
もちろん法規走行の範囲での話だ (^_^;
ちなみに、BRZのATは非常に優秀で、変速はパシッパシッと小気味よく決まり、シフトダウンの時はクルマが勝手にブリッピングしてくれて回転数を合わせてくれる。ATでも十分スポーツ走行を楽しめる。
直線でアクセル開ければスピードなんていくらでも出せる。その速い遅いではない。←ここ勘違いしている人多い。
いや、ホントにクルマを速く走らせるって、どういうレベルなんだろ? まったく考えたことなかった。正直ムズい。
速いって、多分こういうレベルなんだろうけど・・・ ↓
ドリキンやばいよ。
なんかなぁ~ 一度限界を試してみたい。
これサーキット行っちゃう流れだな~ (爆)
鈴鹿ツインの会員証、4輪も使えるのかな?