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【投資は長期・積立・分散】ウェルスナビを創業した柴山和久氏の講演を聴いた話の結論は・・・

 

 

 

 

東京に出張すると、時々講演を聞きに行ったりする。

 

やっぱり東京だ。

 

講演などのプログラムは段違いに充実しているし、多様な識者の話を聞くことができる。

 

慶應丸の内キャンパス「夕学五十講」はリーズナブルで多彩な顔ぶれ

 

慶應義塾が運営している社会人教育機関で「夕学五十講」という定期的に講演会を開催しているプログラムがある。

 

経済学者から宗教家、経営者、タレントまで、多彩な顔ぶれの講師陣が2時間ほど講演をして、1回5,400円とお手頃な価格である。開演も18時30分からと、仕事が終わった後に開演される設定になっていて行きやすい。

 

夕学五十講(せきがくごじゅっこう)|慶應丸の内シティキャンパス定例講演会

 

会員登録は無料で、自分もこれまで佐々木俊尚氏や河合薫さん、めずらしいところでは、ブロガーのちきりんさん(このときは素顔でした)などの講演を聞きに行った。

 

1回の飲み代・・・では済まないけど(はしご酒が止められない)、普段聴く機会があまりない一流と呼ばれる人の話を、この金額で生で聞けるというのは、田舎に住んでいる自分にとって貴重な機会だ。

 

なにより、

 

自らお金を出して人の話を聞くというのは、メーカーとかから招待された半分営業の講演や、学会の基調講演で話のつまらぬ爺さんがボソボソしゃべり(学者としては一流なんだけど)、自分も後ろの端の方に座って船を漕ぐのとは意気込みが違う。もう真剣さが違うのだ。

 

前列に座り一言一句逃さぬよう、全身全霊で聞く。何かをつかみ取って、若しくは何かのヒントを得て帰りたいというどケチ根性が、めずらしくいい方向に働いてくれるからだ。

 

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 柴山和久氏とは?

 

今回、聴きに行ったのは柴山和久氏の講演。

 

証券会社に口座持ってて投資している人なら、名前ぐらいは目にしたことがあるかもしれない。あのロボアドバイザーの「ウェルスナビ」を創業した人だ。実は、ウェルスナビのサービスを利用しようかどうか考えていたところで、彼の名前を目にしてすぐに申し込んだ。

 

投資や資産運用をはじめるなら、確定拠出年金(iDeCo)が最優先で、次に(積立)NISAが定石だ。そのあと、節税という意味でふるさと納税。自分の中では、サラリーマンの投資・節税の「三種の神器」と呼んで実践している。

 

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基本的には、まだNISAの枠を使い切っていないので、今の時点で他のサービスで運用にに振り向けるお金はないのだけれど、今後、保険の満期とかで戻ってきた資金を安定して運用するにいいかなと考えていた。

 

で、

 

彼の経歴がこちら ↓

 

ウェルスナビCEOの柴山和久

2000年に東大法学部を卒業後、財務省に9年間勤務。ハーバード大学にて金融取引法を学んだ後、日英の財務省で予算、税制、国際交渉に参画。INSEADで金融工学を学んだ後、2010年にマッキンゼーに入社。ウォール街の機関投資家にて10兆円規模のリスク管理・資産運用プロジェクトに携わる。

2015年3月に退社し、TECH CAMP第6期に入学。卒業直後、次世代の金融インフラを構築したいという想いから、2015年4月にWealthNavi(ウェルスナビ)株式会社を設立。ニューヨーク州弁護士登録。

 

もうね。何が凄いって、エリートってこういう人を言うんだろうね。東大法学部出て日英の財務省。さらにハーバードからのマッキンゼーを経て起業だからね。

 

もう拝みたくなっちゃうよ。御利益ありそう(笑)

 

話の内容は、どうしてウェルスナビを創業したのかと言う話から、投資の基本的なスタンス、さらに今後の日本の経済成長についてだ。

 

柴山氏がウェルスナビを創業した理由

 

彼がロボアドでウェルスナビを創業した大きな理由は「資産運用の民主化」だという。

 

アメリカやヨーロッパでは、普通の人が、株や投資信託、債権などに投資している。個人資産の預貯金の割合はアメリカで13%、預貯金が多いドイツでも40%程度だという。

 

それに対して日本では、50%が預金で株式や債券は18%ほど。半分が「貯金」で、株式や債券などの資産運用は2割にも満たない。これは、資産運用する方法を知らないからということと、投資は怪しい、損をするという思い込みが蔓延しているからだという。

 

柴山氏の妻がアメリカ人で、その義理の親の資産状況を聴いてみると、普通のサラリーマンだった親父さんが(石油会社に勤務していたらしい)、プライベートバンクで資産運用し、その資産は数億円で驚いたという。通常はプライベートバンクは数億円単位のお金がないと運用できないらしいのだが、会社の福利厚生でプライベートバンクのサービスが利用でき、数十年にわたって積立運用した結果数億円の資産を築いたというのだ。

 

一方、柴山氏本人の両親は多少の預貯金と退職金の数千万円があるだけだった。もちろん今の日本では恵まれた方だというが、妻の両親とのあまりの資産の差に愕然としたらしい。

 

そこで、誰もが資産運用のサービスを利用できるようにと(つまり民主化)、金融工学に基づいたプログラム(アルゴリズム)を開発して、ウェルネスナビを創業したというストーリー。

 

投資は「長期・積立・分散」

 

いまや定期預金の金利は0.01%とか、ほぼ0と言って差し支えないレベル(実際日銀はマイナス金利だし)。

 

 定期預金に余剰資金を預けていても増えない。100万円預けて1年で100円だし(T-T) そこから税金引かれたら80円だよ。休日にATMでお金下ろしたら、簡単に吹っ飛ぶ (´д`)。

 

それで自分も定期の一部を解約して運用に回した。ただし、全部資産運用に回すとお金が必要になったときの換金性が悪いので、通常の生活資金とは別に、バックアップ用に150万円を定期預金に残してある(お兄ちゃんの大学の学費でだいぶ削られたよ)。この辺りのさじ加減が難しい。。。

 

で、柴山氏が言うには、資産形成の原則として「長期・積立・分散」の重要性を繰り返す。

 

「長期」とは少なくとも10年、できれば20年以上を毎月一定の額を「積立」ることだ。投資の対象は全世界に「分散」すること。

 

つまり長期間積み立てることによって、高いときは少なく、安いときは多く買う「ドルコスト法」で資産額を平均化するとともに、長期によって複利で運用することと世界の経済成長に乗せてより資産を増やすのだ。また、世界の株や債権、不動産などを組み合わせることによって、リスクを分散する。基本的には複数の銘柄を組み合わせた投資信託で運用する。

 

難しいことではない。が、なかなか根気がいることだし、相場が下落して含み損が増えれば不安になる。ここで、ふつうの人は、資産を高く買って安く売るという行動を取ってしまうというのだ。

 

それを防ぐために、プライベートバンクがあるのだが、誰もが使えるわけではないので、それをコンピュータでやってしまおうというのが、ロボアドバイザーというサービス。

 

ちなみに、1992年から25年間積立投資を続けると、累計元本10万ドルに対して評価額は24.2万ドル、約2.4倍に増えているという。

 

「続ける」ことで金融危機を乗り越えて成長
1992年からの25年間、世界の資産に分散投資をした場合のシミュレーション

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 注)1992年1月に1万ドルでスタートし、2017年1月までの25年間、毎月300ドルずつ積立投資をする。25年間の累積元本は10万ドル。2017年2月のWealthNaviのリスク許容度3の推奨ポートフォリオ(米国株30.6%、日欧株21.5%、新興国株5.0%、米国債券29.1%、金8.8%、不動産5.0%)で、資産のバランスが崩れないように調整(リバランス)を行い続けたとする。預かり資産額に対し年率1%(現金部分を除く、税別)の手数料を控除

引用:https://www.wealthnavi.com/contents/column/1/

 

2008年に大きく下がっているのがリーマンショック。これも乗り越えているのがわかる。

 

ちょっと宣伝ぽくなるけど、ウェルスナビは「ETF(上場投資信託)を通じて世界約50カ国の1万1000を超える銘柄に分散投資をしています。今後も世界経済が成長し続けるという前提に立てば、世界中への分散投資はとても理にかなった方法だと言えます」とホームページで紹介している。 

 

日本の経済は、この先どうなるのか?

 

 柴山氏は、ものすごくロジカルというか、ちゃんとエビデンスに基づいて話をする。質問に答えるときも、「論文ではこうなっている」みたいな感じで、感覚とか、直感では一切話さない。

 

東大出身で財務省とかのレベルの人の頭には、論文や数式が一杯詰まっているんだろうな。世界が違うと言えばそこまでなんだけど。ここまでの話は、最近出版された彼の本にも詳しく、わかりやすく書いてある。

 

元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いた これからの投資の思考法

 

 (自分も買って読みましたが、いろいろと参考になります)

 

ウェルネスナビの手数料は預かり資産の1%。これが高いか安いかと言えば、微妙なところだけど、柴山氏によれば、今の預かり資産が1400億円というので、単純な計算でいえば彼の会社の収入は14億円だ。様々な経費を考えれば、良心的な設定だと思う。

 

もう少し預かり資産が増えれば手数料も安くできると本人は言っていた。期待したいし、自分も次のサービスの候補としてあげておきたい。

 

で、本には書いていない、この先の日本経済なんだけど。

 

いま、自分は個別の日本株(楽天やヤマ発)など、複数の銘柄を保有し、日経に連動したETFも持っている。イデコのポートフォリオにも、日本株の投資信託を組み込んでいる。

 

 

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実は、金融庁のレポートにこんなことが書いてあることを柴山氏は紹介して、

 

「リターンの安定した投資を行うには、投資対象のグローバルな分散、投資時期の分散、長期的な保有の3つを組み合わせて活用することが有効である。過去の実績データに照らしても、20 年間にわたり、国内・先進国・新興国の株式・債券にそれぞれ6分の1ずつ長期・積立・分散投資を行っていた場合には、定期預金だけで積立を行った場合や、国内外の株式・債券だけに積立・分散投資を行った場合と比べて、パフォーマンスに大きな違いが見受けられる」

平成27事務年度 金融レポートについて:金融庁

https://www.fsa.go.jp/news/28/20160915-4/01.pdf

 

国も、長期・積立・分散を進めているし、実績もあるという。ただし、その投資対象を「グローバル」と言っていて、日本国内の投資だけではないことを強調した。

 

投資は、経済が成長することでリターンを得ることができる。

 

r(資本のリターン) > g(経済成長率)

 

こんな公式がある。ピケティが書いた「21世紀の資本」に示された数式だ。

 

投資は経済成長率を上回るリターンを得ることができるというものだ。(らしい)

 

21世紀の資本

21世紀の資本

 

 

経済成長の仕組みは簡単だ(とは言い切れないけど、自分はここが限界)。

 

世界経済 = 人口 × 1人あたりGDP

 

人口が増えることで、経済は成長する。日本の高度成長を支えたのは、日本人がよく働くからではなく、戦後の人口ボーナスによって人が増えたからだ。加えて大量生産などによって生産性が高まったからだ。

 

今の日本は人口オーナス(人口が減少していく)時期に入っていて、よほどITCやAIなどのテクノロジーを上手く取り入れ、人口減を上回る生産性を果たさなければ、経済成長は見込めないと、残酷な現実を柴山氏は指摘する。早い話、日本の経済成長は見込めないのだ。

 

だから金融庁も「日本」ではなく「グローバル」に投資しろといっている。アフリカやアラブ、アジアなど、人口が増えていく地域では、これから益々経済発展するだろう。

 

日本は、正直老いていくだけなのだろうか。

 

投資を通して現実を見せつけられたけど、結論は・・・

 

早いうちからコツコツ世界に分散投資して資産形成しておけよ!

 

ということでした。

 

自分は、ちょっと遅かったな・・・(x_x;)

 

とりあえず息子と娘には大事なことだと伝えておこう。

 

 

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