家を建ててから23年になる。
なんか早いなぁ。あっという間だ。
このぐらいの築年数になると、あちこち痛んできたり、設備が古くなったり、壊れたりする。
壁の塗り替えは築15年でやった。ガスコンロや給湯器は5年ぐらい前に壊れて換えた。温水便座、エアコンなどの家電もここ数年の間にいろいろ買い換えた。
家を新築してしばらくはいいが、20年を超えてくると何かと維持するのにお金がかかる。30年のローンを組んだが、やっぱり長すぎた。新築から20年で維持管理のコストが急激に上がってくることを考えれば、支払年数は最大そのぐらいだろう。当時にそんな知識がなかったのが悔やまれる。
* * *
最近、モノの値段が上がっている。いわゆるインフレだ。日本はこの30年間デフレだったので、若い人にとっては初めて経験するインフレだと思うし、我われの世代だってバブル景気以来のことだからほとんど記憶の彼方だ。原因はコロナ禍でモノの生産や物流が滞ったり、ロシアとウクライナの戦争で原油価格などが高騰したり、アメリカで金融政策が緩和から引締めに転換され利上げが行われたことで急激に円安が進み(日本は引き続き量的緩和と0金利政策を継続)、とにかくいろんなことがいっぺんに起こった結果だ。
この先、どうなるかわからない。けど、たぶんもっとインフレが進むんじゃないかと思う。今までが安すぎたし、まったく経済成長していないのに円の価値が高すぎた感じもする。
だから、大きな買い物は今のうちにしておこうと思った。
で、リフォームをすることにした(笑)
お風呂とトイレと洗面所だ。別に不具合があるわけではないが、20年以上毎日使っているので、それなりに使用感はあるし、プラスチックの部品は固くなったりひび割れたりしている。当時は最新型だったのに今ではずいぶん型遅れで古くさい。設備関係をやっている知り合いに聞いたら、水回りの寿命はおおよそ20年ぐらいだという(もちろん使い方による)。
毎日使うモノだし、壊れてからすぐに直したり、換えたりできるものでもない。壊れたら日常生活に支障も出る。
きっかけはこうだ。
家電量販店のエディオンのクレジットカードを作っていて、そのエディオンからダイレクトメールで特売会の案内が届いた。その中に「ユニットバス、トイレ、洗面所 リフォーム3点セットで1,099,800円(税込)」のチラシが入っていた。いつもはすぐに捨ててしまうのに、このチラシなんか気になってしかたがない。
「これって安くない?」
※決してエディオンの回し者ではありません<(_ _)>
あまりこうしたモノの値段に詳しくはないが、前に親戚がユニットバスを交換したとき150万円ぐらいしたと言っていた。そう思うと3か所やってこの値段はお得じゃない? おまけに床や壁紙の張り替えも込みだ。
それに今なら補助金も出るらしい(こどもみらい住宅支援事業)。
幸いBRZを売ったお金もあるし、大事に握り続けていた三菱商事の株も買値から倍近く値上がりしていたので少し前に利確したから多少は余裕がある。
このインフレ下で、来年、この値段でできるとは限らない。まず、安くなることはないだろう。さらに3年後、5年後にはもっとインフレが進んでいるかもしれないし、もしかしたらその頃会社を辞めているかもしれない。
そう思ったら、たぶん今が最後のタイミングに思えた。5年前に投資を始めて様々な経済・社会の指標をウォッチするようになって、金融や経済の知識はこういう選択や決断をするときに大事なんだと実感した。
条件は揃った。よし。この機会にやってしまおう。
(つづく)