今月いっぱいで緊急事態宣言が解除されそうだ。
このところ、あまり遠くのお山には行けず、近場の低山をブラブラするぐらいで、ちゃんとした山に登っていない。
山仲間に「たまにはいい景色の望める山に登って、カップラーメンが食べたいね~」なんてLINEでやり取りしていたら
「銚子が峰だったら、県内だし、景色もいいからどう?」みたいな話になった。
銚子が峰とは、白山の禅定道の一つで「美濃禅定道」の途中にある峰のことで、標高は1800Mぐらいとそれほど高い山ではないのだが、なかなか登りごたえがありながら、コースタイムは登り3時間、下り2時間ちょっとと、日帰りで楽しめて眺望もいい。
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9月の連休中日。
銚子が峰の登山口は、郡上市白鳥のさらに奥にある「石徹白」(「いとしろ」と読む)の集落を抜けた林道の先にある。
さすがに車高の低いBRZでは厳しいかなって思ったが、落とし穴に注意しながらなんとか登山口までたどり着く。
ここが登山口。ご神体の白山までは19㎞もある。
登山口からいきなり420段の石段を登り
いとしろの大杉。いつ見ても立派だけど、もう半分以上は枯れているらしい。
大杉の脇を通り、本格的な登山道がはじまる。尾根に出るまで何気にキツい(>_<)
4~5年前は、トレランのトレーニングがてら駆け上がっていたのに・・・
もう1歩1歩の足取りが重たい。そういや最近荷物背負って登ってないからな。ここは途中に水場がない。あるにはあるんだけど、夏場は枯れていることが多いから、水分補給用のドリンクにカップラーメン食べるための水、コンロやポータブルの机に、万が一のレスキューセット、レインウエアなど、意外にザックが重たい。これが堪える。
天気は雲一つない晴天。ナナカマドの実が付いていた。もう山は秋の気配・・・なんだけど、風もなく暑いわ。体力奪われる。
最大の難所「おたけり坂」
もう、坂と言うより「崖」に近い・・・ツラい (T-T)
ここを越えると、展望が開けてくる。
山頂が見えたぞ!・・・と言いたいけど、実はこの写真に見えるのは山頂ではない。あそこまで上がって、その先のさらに奥に山頂がある。これ、山のあるある(笑)
遠くに御岳から北アルプスの山並みが一望できた。こうして見ると、御岳(右端の山影)から乗鞍岳(中央部)が山脈のように連なっているように見えるが、御岳は独立峰なので、実際は続いていない。写真には映っていないが、槍ヶ岳もくっきり見えた。
その槍ヶ岳。
この日、北アルプスを震源に震度5の地震があり、大規模な崩落や落石などがあった。もし、北アルプスに入っていたらと思うと、ちょっと怖くなる。
その時の動画がアップされている。鞍部にいた女性は間一髪だ。
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標高が高くなると高い木はなくなり視界が開けて風も通り気持ちがよい。
途中にある母御石。
その謂われはこちら ↓ の記事に詳しいのでご参照ください。
石川県の昔話45 泰澄大師のお母さん 白山の伝説 | 石川県 旅館 ホテル 心に残る旅の宿 - 楽天ブログ
先に進み、さっき見えていた山頂もどきを越えると、
こんな笹原の一本道が現れる。山頂はもう少し。
1810M 銚子が峰登頂です! こんなに登らせたか( ゚Д゚) このルート。
山頂からの景色。一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰から別山まで続く尾根が見渡せる。
空はどもまでも青い。いや高くなるに従い藍色に近く見える。このグラデーションは山の晴れた日ならではの光景。これが苦しい上りを登り切ったご褒美。
そして、もう一つのご褒美、山頂でカップラーメン!
今回はカップヌードル「SIO」にした。これ、いま一番好きな味。山で喰らうと塩分が沁みてなお美味い!
山頂で1時間ほどマッタリして下山。なんだか久しぶりのまともな登山でものすごく堪えたわ (;´Д`) 体力落ちてる。確実に。
それでも、コロナ、コロナに緊急事態宣言と世間は騒がしいが、ここまで来るとそんなこととは無縁の世界。やっぱり山はいい。
もうすぐ、紅葉の季節だね。最近、北アルプスは地震が続いて、どうも危険な香りがするので、八ヶ岳辺りで紅葉を楽しもうかな。