先週、本当に久しぶりに新幹線に乗った。コロナの感染がはじまってほぼ出張することがなくなり、記憶がある限りでは昨年の5月以来。それまでは東京や関西方面に出張するために月に2~3回は乗っていた。
なのに・・・
その日に限って、広島で大雨が降った影響で列車が40分~1時間の遅延だよ(T-T)
ただ、完全に止まっているわけではないので、自分が乗る時間に遅れてきた別の列車が入ってきた。
さて、どうする?
* * *
サラリーマンにとってアポイントの時間は絶対だ。余程のことがないかぎり先方のところまで、約束した時間にたどり着くよう、あらゆる手段を尽くさなければならない。先方は貴重な時間を自分のために割いて待っていてくれるのだ。もし、この機会を逃したら、次があるかどうかもわからない。ビジネスとはそういうものだ。
当日、大雨の影響が出そうなことは、朝のニュースで伝えていた。そこで、家を出る時間を1時間前倒しした。まずは、時間的アドバンテージを多めにとる。これが最初にするべきことだ。早めに着く分には問題ない。約束の時間まで喫茶店で資料を確認したりすればいい。
名古屋駅に着くと、予想通りダイヤは乱れていた。時間は午前10時なのに時刻表は9時20分に出発する列車が表示されていた。40分遅れみたいだ。この日は京都に行く予定で下り列車に乗ることになっていたが、アナウンスでは広島付近の大雨により、全ての下り列車が新大阪までしか運行しないと言っていた。
とりあえず京都までは行けそうだ。
ただ、指定していた列車を待っていては時間に間に合わないかも知れない。もしかしたら乗るはずだった列車が運休になることだってあり得る。
さて、こんなとき、どう行動すればいいのか?
答えは簡単だ。
目の前に到着した列車に乗ってしまう! そして空いている席に適当に座ればいい。
長年あちこち出張に出かけてきたから、いろいろなケースを経験済みだ。
指定席を予約していると言うことは、目的の場所まで、時間通りに座って移動できる権利を買うことだ。
それが叶わなければ指定席を予約する意味は無い。
実際、遅延した列車というのは、結構席が空いていることが多い。移動を取りやめにする人もいるだろうし、自分みたいに先に到着した列車に乗ってしまった人もいるだろう。その列車に乗る予定だった人が乗っていないことは十分あり得る。
これは規約上OKなのかは正式に調べていないのでわからないが、以前、こんなケースで指定した列車以外の指定席に座っていて、車掌が検札に来ても何も言われず、チケットを見てゴム印を押していった。
別のケースの時には、「指定席予約してあるんですけど・・・」と駅員に尋ねたら「来た列車に乗って下さい」と言われたこともある。
5分、10分ぐらいの遅延だったら微妙だが、このくらい大幅な遅延があると指定席はほぼ自由席のような状態になるみたいだ。
だから、とにかく遠慮せずに来た列車に乗ってしまえばいい。律儀に指定した列車を待って大雨がより激しくなって全面運休にでもなったらどうする。そうなれば駅で途方に暮れるしかない(日本人は律儀で真面目だからそういう人は少なくないかも・・・)。
と、いうことで、予定の時間よりも早く先方の近くの駅まで移動でき、喫茶店でゆっくりランチを取り、時間を調整して無事商談を終えることができた。帰途につく頃には通常ダイヤに戻っていた。
しかし、最近の雨の降り方は尋常じゃないと思いませんか? 一瞬の判断ミスが命取りになることもある。まずは、最悪のケースを想定して、柔軟に最善の行動を取る。常識や生真面目が仇になることを肝に銘じておこう。