バイクに乗っていて西日が眩しいときに「サンバイザーの付いたツアラー系のヘルメットなら日差しを遮ることができるかな?」と物色していて、FC-MOTOのセールで購入したボゴット(BOGOTTO)のヘルメット。
ボゴットは日本ではあまり馴染みがないというか、基本的に正規輸入されていないのでほとんど流通していない(並行輸入品しかない)。(日本語で)ネットを検索しても情報は限られていて、Googleで検索すると上の記事が上位に表示されるみたいで、Googleからの検索流入が結構多い。
買ったのが去年の12月だったので、寒くてバイクに乗る機会もなく、手元に届いてから被る機会がなかったのだが、4月に入ってようやく暖かくなり、お山の方も雪が溶けて路面もドライになったので、ボゴットV331 Pro Tourを被ってやまびこロードからせせらぎ街道を周遊するルートで日帰りツーリングに出かけた。
※ルートは下の記事を参照してね。気持ちのいいルートだから。
と、いうことで、ボゴットのヘルメットの続報である。
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普段被っているフルフェイスはショウエイのGTーAir。非常によくできたヘルメットだけど、それなりにお値段もします(当時で5万円弱ぐらい)。このGT-Airと比較して、GTーAirが10点だとしたらボゴットV331 Pro Tourが何点ぐらいかという、国産のプレミアブランドのヘルメットとの違いを主観的な基準だが、評価してみる。
買った当時の記事。2017年5月となっていますから約4年前ですね。
まず、インプレツーリングの距離は約300Km。家を朝9時ごろ出発して、帰ってきたのが午後4時ごろ。まあまあしっかり距離も走ったし、ヘルメットを装着していた時間も充分だろう。
1.質感(クオリティ) 7点
さすがにショウエイと比べると劣るのは仕方ないけど、帽体を軽く叩いたときの音がやや軽く感じる。カラーリングやデザインは個人的に気に入っているし、塗装などは綺麗に仕上がっていると思う。特に気になる部分はない。あごひもやDリングなんかは、ちょっとちゃっちい感じがする。最低限の品質はクリアしていると思うけど・・・
2.フィット感 6点
1日装着していて、あたまや耳が痛くなるとか、そういうことはなかった。日本人と欧米人では頭の形が違うと言うけど、まあ標準的と思っている日本人の自分が被っていても特に違和感はなかった。Lサイズを注文したが、サイズ感はショウエイのLサイズ(59-60)とほぼ一緒な感じだ。内装のメッシュ生地は少しザラザラしていてあまり肌触りはよくない。ここはマイナス。また、ショーエイのような包まれ感もなく、このあたりが値段の違いなのかな?
3.装着のしやすさ 7点
普段、フルフェイスのヘルメットを被るように、前から後ろに振りかぶるようにすればキツくもなく、緩くもなくフツーに装着できる。ただ、あごひもはラチェットの差し込むだけに慣れていると、少々手間がかかるし面倒。アライを被り慣れている人なら一緒。
シールドの取り外しは、シールドを目一杯上げて、横のボッチを押せば外れる。多少コツがいるが難しくはない。ただ、スペアのシールドも海外通販で買うしかないのかな?
重量感 9点
正確に測ったわけではないが、持った感じの重さはGTAirの方が少し軽いぐらい。GTAirが1,540gだから、1600g以内には収まっていると思う。被っていても特段重たい感じることはなかった。
ベンチレーション 5点
ベンチレーションを開閉するシャッターは小さく、なんかカチッと止まらない。走っているとき、気温自体が15°ぐらいと涼しかったので蒸れることはなかった。エアが入ってきているかどうか少しわかりにくいが、走っているときに開閉してみると多少は風がながれているのを感じる。この手のタイプはチンガードの下が大きく開いているので、前面は普通に下から風は入ってくる。が、問題になるようなレベルではない。
風切り音 5点
ツアー系のヘルメットとフツーのフルフェイスとの形状の違いがあるかも知れないけど、 60Km~80Kmぐらいで走っていて、風切り音は結構する。今回高速は走っていないのでそこは評価できないが、ショウエイと比べると差は歴然だね。ただ、風はちゃんとブロックしているし「ピュー!」という風が漏れて鳴いているような音はしないので、不快ではない。
走行時の安定感(エアロダイナミクス) 6点
サンバイザーがある分、多少浮き上がる感じがするかなって思ったけど、そこまで頭を持っていかれることはなかった。ちゃんと風が抜けるようにはなっている。ただし、横を向いたときはかなり風圧を感じる。これはデザイン上というか構造上仕方ないのかな。高速で追い抜きの目視による後方確認は気をつけた方がよさそう。
視界 10点+
GTAirに比べると視界は広いし、シールドにピンロック装着しているけど、視界がゆがむとかそういうのもなくクリア。特に横方向に広いのがいいね。10点以上なので+と表示した。
日差しの遮り感(インナバイザーの操作感及び機能) 10点+
この機能を一番期待していたが期待通り。帰りは西日に向かって走っていたんだけど、インナーバイザーを下げて、少しアゴを引けば日差しの直撃は防げるし、インナーバイザーはナチュラルな感じで視界がクリアなまままぶしさを軽減してくれる。わざとトンネルの中でもインナーバイザーを下げたままにしてみたが、暗すぎて見えないということもない。これは満点。
ただし、インナーバイザーの開閉に使うスライドレバーの操作感は軽いというか、安っぽい。慣れの問題だとは思うけど、GTAirの方が配置や操作感が工夫されているね。
安全性 ????点
ヘルメットで一番大事なのが、アタマを守ることだけど、これはさすがに試してみるわけにはいかないので(笑) 輸入品なので日本のSGマークはもちろんなく、アライのようなスネル規格の認証も受けていないけど、ヨーロッパ安全基準ECE 22 05 規格認証は受けているみたい。別にSGマークがなくても日本の公道で使用するには違反などにはならず問題ない。補償の問題だけだ。
コストパフォーマンス 10点+
このヘルメット、Amazonとかでは3万円ぐらいで売られている。今回はFC MOTOのセールもあってドイツからの送料込みで1万7000円程度で購入できたわけだが、この値段でこの品質とデザインはかなりコスパ高いと思う。訳のわからないメーカーの安物買うより100倍いいね! なにより、人と違うヘルメットということで満足度も高い。最近、ショウエイやアライのヘルメットって高いからね~ サブのヘルメット、もしくは普段使いに持っていてもいいと思う。
これは買って正解!
海外通販もネットでかなり身近になったし、欧州のメーカーを正規輸入で買うとメチャクチャ高いからね。MOMOデザインのヘルメットもほぼ半額で買えた。
ただし、トラブルがあったときは、その対応とかが国内のようにはいかないと思うので、そのあたりのリスクは覚悟しておいた方がいいかもしれない。
海外通販はちょっと・・・って思ったら、Amazonや楽天、Yahoo!とかの並行輸入業者でセールとかポイント還元などの大きい日を狙って買うのもアリだと思う。その方が手間もリスクもないからね。 これは個人の考え方次第。ちなみに国内メーカー(アライやショウエイ)は、海外通販で買うと倍近い値段がする。国内の正規販売店なら保証もあるし、フィッティングサービスも受けられるので、素直に国内の正規販売店で購入するのをお勧めする。
こちら正規販売に関する記事です。
※追記
コメントでインカム等のスピーカー装着についてご質問いただきました。自分はスピーカー取り付けていないのでわかりませんが、見た感じ、耳の辺りはスピーカーを取り付けれれるようなクリアランスはなさそうです。参考までに写真を貼り付けておきます。