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SHOEIのジェット型のヘルメットを新調するなら、Jクルーズ2がいいと考えていた。インナーバイザーが装備されていて、シールドもちゃんとアゴまでカバーしている。
デザイン的には、イタリアとかのメーカーの方がセンスもいいし、デザインも垢抜けている。
プレミア Vangarde FL
ただ、なかなか現物を見ることも試着することもできないし、ネットで買ってフィットしなかったらショックも大きい。その点、SHOEIやアライの国産勢は安心感が違う。
* * *
現物を見たくなって、小牧のライコランドまで行ってきた。
緊急事態宣言が解除された日曜日。結構な数のバイクが駐車場に停まっていた。
店内も混んでいて、メットの試着も順番待ちだった。
ひとまず、事前に調べておいたJクルーズ2を試着する。コロナ対策で口元のマスクに頭からすっぽり覆うシートを被る。暑い・・・
で、Jクルーズ2ですが、やっぱりフィット感がいい。ただお値段・・・
ご・ま・ん・え・ん 超えているよ(泣)
昔より1万円以上高い印象。
試しに、OGKカブトのEXCEEDも試着する。SHOEIの半額だ。
モノはいいと思う。インナーバイザーもあるし。ただ、やっぱり被り心地はSHOEIには敵わない。そりゃお値段半分だもの。メットは命に直結するし、長い時間被っているから、ちょっとした違いで疲労感もかなり違う。妥協したくない。
他の棚を見ていると、WINSのA-FORCEという見慣れないメーカーのメットがある。見た目はなかなかいい。デザインも悪くない。
1つのメットが目に止まる。
なんと、シェル(帽体)がカーボンじゃないか!
それでいて、4万2000円の値札がついている。持ってみると確かに軽い。被り心地も悪くない。なにより黒いカーボンのシェルは見ているだけでも美しい。
A-FORCE RS JET(エー・フォース アールエス ジェット)|ヘルメット|ウインズジャパン
SHOEIのJクルーズ2より安くて、カッコよくて、軽くて、カーボン・・・
店員さんも、「このメーカーは悪くないですよ。この値段でカーボン買えるんですからね」とおすすめ。
実は、今回は下見と思っていた。今月クルマの税金カードで払ったし(Yahoo!公金払いでTポイントが使えちゃう!)、固定資産税もあるし。だから買うなら来月かなぁ~って。
もう一度Jクルーズ2を見て、被って、やっぱりSHOEIかな。
「そういや、最近割引のハガキとか来ないね~」(今回見送る作戦開始)
「いま、コロナで集客できないんですよ。だからハガキとか広告も打てなくて」
「そうか、残念。今度のセールっていつ?」
「もし、前の型のJクルーズでよかったら、在庫限りでセールしているんですけど」
「え? どこにある?」
「あちらになります」
カウンター横に1つ前のモデルのJクルーズが陳列している。
「被っていい?」
「どうぞ」
実際、走行してみなければ分からないが、被った感じだけは大きく違わない。2のほうがインナーバイザーが5ミリ長くなって、エアインテークの形状が変わっているようだ。シェルの後ろが丸いのがJクルーズ、シュッとしているのがJクルーズ2。専用のインカムの取り付けも装備されている。
「インカムとか使わなければ、こちらでも十分だと思いますよ。ソリットカラーだったらこのお値段ですし」
値札を見る。
税込で3万3000円!(定価・税込48400円)
もう、Lサイズだとクリアーのブラックしか残っていない。
「う~ん」
つや消しのブラックならよかったんだけど。クリアーはちょっと安っぽい。
「あと、Lサイズだと、グラフィックデザインのJクルーズ コルソが残ってます」
展示品がなかったので、箱を開けてもらった。
「おお~ なかなかカッコイイ! 好みのデザインだ」
「被ってみます?」
「それでは」
これはSRにも似合いそう。
「こちらは、値段が少し高くなってしまうんですけどね。それでも、結構がんばって引かせてもらってます」
税込3万9270円(定価・税込5万6100円)
・・・(しばらく無言)
「これ買います!」
何だよ。来月買う予定じゃなかったのかよ。オレ・・・_| ̄|○
「見送り作戦」見事に返り討ち(爆)
店員さんも、たぶん買わない客だろうって思っていたんだろうな。「買う」と言って意外な表情していた。
「では、こちらでフィッティングしましょう!」
やる気が違う(笑)
* * *
フィッティングのカウンターで、頭のサイズを測ってもらい、調整用のパッドで補正してもらう。
「どうですか? お客さんの場合、Lサイズでドンピシャですね」
「ちょっと、頬から耳のあたりがキツいかな」
「では、チークパッドをひとつ薄いサイズにしましょう」
チークパッドを取り替えてもらう。
「これでいかがですか?」
「ちょうどいい感じです。あとは被っている間に馴染んでくると思います」
こんなカウンセリングを受けているようにフィッティングが進む。ピンロックシールド(曇り止めのシールド)も取り付けてもらった。←これ、意外と取り付け慎重にしないと上手くはまらない。
フィッティングの費用は、メットの代金に含まれているようで、補正用のパッドやチークパッドの交換も追加費用はない。
あとは保証書に必要事項を記入して、これで3年間は転倒以外の不具合について補修や部品交換をしてくれる。
ライコランドでは、さらに6か月ごとのクリーニングとオプションパーツが10%Offになるカードを発行してくれた。
ネットでポチって買いっぱなしでは、いくら安く買えてもこのようなサービスは受けられない。確かにサービスも含めたこの値段なら実店舗で購入する意味は十分ある。(今回は型遅れの特価品だったけど・・・)
フィッティングによって被り心地も格段によくなるし、フィットしたメットは、きちんと衝撃を吸収してくれるから、安全性も高まるし、長時間のライディングも差が出るだろう。
で、こちらが実物
シールドの開閉もスムーズで、なおかつ隙間のない。精度が違うなぁ~ さすがSHOEI。
塗装も、よく見るとラメが入っていてとても綺麗だ。クオリティーが高い。
いいんじゃないの!
実際に走行してみたインプレッションは、またの機会に。