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【ジュニアNISA】開設までの流れと注意点−運用開始までが非常に煩雑な件

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今年2月に、ムスメの名義でジュニアNISAの口座を作って非課税枠を最大限にしようと思い立ったのだが・・・

 

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これまでiDeCo(確定拠出年金)やNISA、カミさん名義の積立NISAなどは既に開設・運用中だ。

 

これらの手続きや運用開始までには、様々なハードルがある。まず制度を知ることからはじめ、運用機関の情報収集とサービスの利便性や運用商品の取り扱いなど比較検討して、そこからはじめて資料請求と申込書類一式をもらう。

 

さらに送られてきた様々な書類を理解し正確に記入し、なおかつ住民票や運転免許証、マイナンバーカード(もしくは通知書)の写しなどの添付書類をもれなく揃えて郵送で送り返す。

 

iDeCoに関しては、「事業所登録申請書 兼 第2号加入者に係る事業主の証明書」なんて、自分ではどうしようもない書類まであって、会社に事業登録してもらったり書類に記入して印鑑もらわなければならない。あまりこのような書類になじみのないふつうの人ならこの辺りで心折れて諦めてしまいそうだ。

 

幸い、自分は仕事で役所の書類を作成したり、各種補助金や助成金の手続きをした経験があるから(むしろそっちの方が複雑で煩雑)それほど難しい訳ではなかったが、ジュニアNISAは意外と手強かった。そこで低コストでネットを最大限活用できる機関での口座開設と注意点などをまとめて、運用開始までの流れをまとめてみた。

 

なお、先に貼り付けた記事にも書いたように、ジュニアNISAは先にiDeCoや自分や配偶者のNISAの非課税枠を最大限使って、かつ、まだ投資資金の余力がある場合に使うのがセオリーだ。

 

*  *  *

 

ジュニアNISAは、基本的に20歳未満の子どもの名義で証券口座を開設し(未成年口座)、その口座のなかに年間80万円までの非課税枠があるというイメージだ。

 

この口座を開設できるのは、親権者(基本的には親)なのだが、子どもの証券口座に直接親名義の銀行口座から入金することはできない。基本は子ども名義の銀行口座から証券会社に入金しなければならないので、子どもの口座に毎月定期的にお金を入れる際、わざわざATMなどで入金するのは面倒だし、振込だと手数料がかかる場合もある。

 

そこで、できるだけネットなどで手続きができて、お金の流れ(振込や買付など)が自動的に設定でき、かつ手数料が安い、もしくは無料などの条件を満たした金融機関を選ぶことが大事だ。

  

自分の場合はSBI証券と住信SBIネット銀行の組み合わせで株式等を運用している。子どもの口座が別の銀行にもあるが、そこを経由していては手数料が発生してしまうので、まずは子ども名義で住信SBIネット銀行に口座を開設する。同じ住信SBI銀行同士の振込には手数料もかからず、他行への無料回数(※1)もカウントされない。そこからハイブリット預金口座(銀行口座と証券口座が紐づいている口座)(※2)で証券会社に入金するのが手数料もかからず、ネットだけで完結する。もちろん定期的な振込を設定すればあとは手間いらず。

 

※1 SBIハイブリッド預金 | 円預金・仕組預金 | 住信SBIネット銀行

※2スマプロランクについて | スマートプログラム | 住信SBIネット銀行

 

と、言ってしまえば簡単なのだが、ここまで情報を得るのだってそこそこ大変だし、実践はさらに細かい注意点がある。それを時系列で列挙していこうという記事を書いてる自分って、なんて親切なんだ(笑)

 

では、手順だ。

 

1.子ども名義で銀行を口座開設

 

証券口座の申込時に銀行口座を登録する必要があるので、まず子どもの銀行口座を開いておく。住信SBI銀行はネットから口座開設の資料請求をすればいい。子どもの場合、身分証明に運転免許証がないので口座開設には、住民票や健康保険証などの写しが必要。この順番が大事。

 

口座開設 | 住信SBIネット銀行

 

2.証券会社にジュニアNISAの申し込みをする。

 

証券会社にジュニアNISAの資料請求と口座開設の書類一式を請求する。

 

NISA・つみたてNISA・ジュニアNISA|SBI証券

 

申込には、様々な添付書類が必要となる。

 

親権者 ➡︎  マイナンバーカードのある人はその写し。まだマイナンバーカードを持っていない人は、マイナンバーの通知書や運転免許証、健康保険証の写し、住民票などを用意しておく。

 

子ども ➡︎  住民票・健康保険証の写し(両面で住所記載←これ記入してない人は記入しておく)。銀行口座番号など。

 

なお、住民票の写しは、一部記載ではなく、父・母が親権者の場合は、父母両方が記載され(ひとり親の場合は親権者のみ)、なおかつ子どもも記載され住民ナンバー(マイナンバー)も必要。これが親子関係を証明する書類になる。住民票は必要な部分にチェックしないと省略された住民票が発行されるので注意。自分は最初自分と子供が記載されているだけの住民票を取って、それが使えずに改めてカミさんと住民ナンバーが記載されたものを取り直した。ちなみにこの住民票は子どもの身分証明と兼用できる。

 

3.口座開設通知から運用まで

 

書類に必要事項を記入して押印をし、すべての添付書類が揃ったら、漏れや間違いがないか入念に確認して郵送する。ひとつでも間違いがあったり、記入漏れや添付書類の不備があると受け付けてもらえない。

 

3週間程度で開設完了の書類が届くと、そこからはネットで各種設定を行う。まず、開設完了の書類に子どもの証券口座のIDとログインパスワードが記載されているので、ネットでログインして、この時任意のIDとパスワードを設定する。

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続いて、子どもの住信SBI銀行で、ハイブリット預金の開設手続きをする。証券口座番号などを登録すれば数日後に開設される。

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自分の場合、子どものNISA口座で毎月投信の積み立てを行うつもりなので、自分の銀行口座から子どもの銀行口座に毎月定額振込の設定を行う。

定額自動振込サービス | 振込・振替・支払 | 住信SBIネット銀行

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 子どもの証券口座で投信の定額買付を行う場合には、その設定を行う。投資信託の積立買付の画面で金額と商品、買付日を選んで設定を行う。自分の場合、最近は三菱UFJのeMAXIS Slimシリーズが多い。信託報酬がかなり低く、資産も順調に伸びているからだ。この他、ジュニアNISAは個別銘柄の株式やREIT、ETFなども購入できる。基本は一般NISAと同じと考えてよい。

 ↓

これらの設定が終わったら、ようやく運用開始だ。ただし、子どもの銀行口座に振込をしても、自動的にハイブリット預金に振替してはくれないので、毎月ログインして振替の操作は行わなければならない。

 

*  *  *

 

やっぱり大変だよね。やるかやらないかはあなた次第(笑)だけど、やっておいて損はない。

 

これで我が家の年間非課税枠は次のようになった。

 

確定拠出年金(iDeCo) 276,000円×2 / 552,000円

 

一般NISA 1,200,000円

 

積立NISA 400,000円

 

ジュニアNISA 800,000円

 

合計 2,952,000円

 

それぞれの銀行や証券口座をチェックして、残高や振替などの操作を行うのは確かに面倒だが、自分の場合は、資産運用がやや趣味的な感じになってきたこともあって、資産状況や振替日、買付日、余力資金などをエクセルで管理して眺めている。これが結構楽しいのだ。次はどの銘柄を狙おうか、なんてね。

 

正直、年間約300万円なんてフルには運用できないけど、ジュニアNISAは一般NISA枠で短期に売り買いして枠を使い切った場合に活用しようと思っている※3。ムスメの進学資金は生まれた時から掛け始めた学資保険で賄うつもりだ。

 

※3 NISAの非課税枠は同一年内に売買しても非課税枠は戻らない。例えばA社の1株3000円を400株120万円買ったとしたら、仮にその年に全部売却してもNISAで新たな株式や投信を購入することはできない。どうしても買いたい銘柄がある場合(今回のように株価が暴落して割安になるなど)は特定口座等の課税口座で購入することになる。故に非課税枠は使う使わないは別にして有るに越したことはない。

 

*  *  *

 

知らずに特定口座(一般的な課税口座)で運用すれば通常2割の税金がしょっ引かれるので、ケチくさい国がせっかく用意してくれた非課税枠は最大限使いたいところ。例えば100万円の利益があったとして、多少の手間を惜しんでいたら20万を引かれた80万円しか手に入らない。その20万円だって、複利で数年運用すればさらに大きく増える可能性だってある。

 

もちろん、投資なのでマイナスだってある。特に今回のコロナ相場のように大きく落ち込み大きな含み損を抱える場合だってあるかもしれないが(絶賛マイナス中😭)、利確しなければマイナスは数字上のことであって、相場が戻ればプラスに転じることもある。

 

なお、ジュニアNISAは、これだけ面倒くさくて、なおかつ子供が18歳まで引き出せない(引き出すことは可能だが課税される)などの制約もあって、口座数が伸び悩んだことから2023年の制度終了時に廃止されることが決まっている。

 

やるなら今のうちです。

 

 

 

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