日経新聞に「中大型バイク 国内出荷1割増」という見出しの記事が掲載された。バイク乗りとして少しうれしい。業界が盛り上がるのはいいことだ。
70年代に強烈にデビューし、バイク乗りのこころをわしづかみにした「Z1」。それをオマージュし、中身は最新の機能や装備で固めたカワサキの「Z900RS」が売れているらしいのだ。
写真は、ビキニカウルが付いたcafeというグレード。もう魂持ってかれるぐらいカッコイイ。。。
これが登場したときは「売れる」と思った。50年前に生産された本家の「Z1」がとんでもない高値で取引されて(程度が良いと300万円とか)、さらに高級パーツてんこ盛りでカスタムするのが流行っていたから。
135万円という決して安くはない価格だけど、Z1に憧れた世代にとって、いま、このスタイルと性能が手に入れられるのならむしろ安いもんだ。
スズキからはカタナが復活した。オリジナルとはかけ離れた新しいコンセプトだっただけに好き嫌いが分かれカワサキほどは売れていないみたいだ。なじみのバイク屋の店長が「在庫がダブついているので、今なら安くします」って言ってた(汗)。
ただ、中学生の時に初代カタナを見て、そのデザインの斬新さに「ガツーン!」と揺さぶられ、バイクにのめり込んでいったきっかけのバイクだけに、その復活は素直に喜びたい(買えないけど)
そして記事の後半には。
なんと、発売から40年も経ったヤマハの「SR400」が人気で売れているというじゃないの! 4割増しだよ! SRはライン生産じゃないからね。人の手で組み上げられているんだからね。
やっぱりねバイクは感性で乗る「乗り物」なのよ。最新で速いが偉いわけじゃない。
いまなお、こだわりをもって作られているSR。健気じゃないの。このPV観て泣けちゃう人はオジさんだ。
YouTubeに、
「絶版になると『伝説』となる。しかし、受け継がれることで、それは『伝承』となる。」
ってコメントがあった。
なるほど。うまいこと言う。
空冷・単気筒・キックスタート。こんな大昔の設計の工業製品が作り続けられて、伝承されてきたのは奇跡に近い。やっぱりバイクは人間に近い乗り物なんだ。
伝説にならないことを願う。
と、ここまで格好いいことを言いながら、またまた株ですよ 株!
もうコロナショックで毎日ダダ下がりな我が愛しき株たちよ(泣)
でも、悪いことばかりじゃない。
以前、持っていたヤマハ発動機[7272]
去年の5月に1800円台まで下がったので、SR乗りとしては持っていたい銘柄として買ったんだけど(ヤマハは配当もいい)、2300円台まで上がって配当5年分ぐらいの利益が出たもんだから「売っちゃった!」(爆)
いま、その利益はSRのリアサスペンションとして息づいている(笑)
ところが、このコロナショックでいい感じで下がってきたヤマ発さん。
一時は、1600円台後半まで下がった。
今後、どうなるかはわからない。コロナの影響はしばらく続くだろう。が、以前磐田市にあるヤマハの本社を訪ねたことがある。
大きな本社ビルに、広大な敷地の工場。立派だよ。ヤマハ・コミュニケーションプラザには感動したよ。Moto GPだって頑張っているよ。こんな企業が潰れた日には、日本自体が大変だよ。
ということで、「ヤマ発」再購入です!
とりあえず、1700前半で100株買いました。
ただね。今は80年代のバイクブームの時に乗っていた若者がオッサンになって、子育ても先が見えて、多少自由になるお金もあってバイクが売れている状況だと思う。だからSR が売れるんだよ。ヨーロッパも調子いいみたいだけど、たぶん日本と状況は同じ。容易に予測がつく。
そうなると、あと10年もしたら国内のバイク需要はガタ落ちだ。
今後アジアがどれだけ伸びるかがカギだな。
ガンバレ! ヤマハ!