前回に続き投資の話。
今回は投資信託について、どうしたものか考えたことである。
いままで、iDeCoでもNISAでも、積立投信のポートフォリオに国内債権投信のインデックスファンドを組み入れていた。国内債券といえば、基本的には国債や地方債に投資している。その他一部社債や公社債なんかを取り入れてるみたいだ。
ポートフォリオに組み入れている国内債券の商品は「三菱ＵＦＪ国内債券インデックスファンド」で、信託報酬は0.385%。国内債権はほとんどリターンは期待できないが、基準価格の浮き沈みが少なく安定しているので、いわばリスクが少なく定期預金よりはマシぐらいのつもりで積み立てていた。これまでのリターンはおおよそ１％ぐらい。3年積み立てても数千円しか利益は出ていない。さらに外国株のインデックス投信の信託報酬が軒並み0.1％台のなかで、0.38％はあまり安くもない。
これまで積み立てた外国株式のインデックス投信は、10％以上、なかには20％以上利益が出ている銘柄もある。
iDeCoで中心的に投資しているのが「ニッセイ外国株式インデックスファンド」。かなり人気の商品で信託報酬も0.10989%と激安だ。これまで20％以上のパフォーマンスを叩き出している。ここにリスクヘッジも兼ねて「iFree 8資産ﾊﾞﾗﾝｽ」を組み入れている
NISAでは、前回買ったブリヂストンなどの個別株の他にニッセイと人に気を二分する「三菱ＵＦＪ国際－ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ」シリーズの「米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）」（信託報酬は0.0968%）を毎月5万円積み立てている。これも最近の米国株の好調のおかげで順調に資産が増えている。
で、最近いろいろ考えたのよ。
国内債券の投信っているのか？
日銀はマイナス金利で、国債もほとんど利息は付かない。さらにインフレになれば国債は実質価値が下がっていく。いま日本はデフレでインフレの気配はないが、国は一応２％のインフレ率をめざすと言っている。
日本はここ20年ぐらいインフレ率は１％ぐらいで物価はほとんど上がっていない。
インフレというとモノ不足でお金があっても買えないという状況を思い浮かべる人が多いと思うが、先進国でインフレになるには、モノを欲しがる人が多くて高くても売れるという状態にならなければならない。ところが成熟した資本主義の国で、やたらめったらモノが欲しいなんて状態になるとは考えにくい。むしろモノがあふれて断捨離しているぐらいだ。だからモノを安くして売るからデフレになる。
一方、国内債券の投信はインフレになるとお金の価値が下がるので、資産価値も下がっていく。デフレ下では一応価値は上がっていくが、マイナス金利の中ではどうもリターンが少なすぎる。むしろ手数料負けしてしまう。仮に日銀がめざす２％のインフレで少しずつでも物価が上がっていったらリターンより物価上昇率の方が高くなる可能性が高い。国内債券は株式の逆の値動きをするからリスクに備えるつもりで買っていたけど、株式が下落した分をカバーできるほどの上昇も期待できない。やっぱり必要ない気がしてきた。
ということで、思い切って国内債券の投信をすべて手放した。
ちょうど、新型肺炎ウィルスで株価が下がり、国債は値上がりしたからスイッチングのタイミングもいい。
リスクヘッジについては、バランス型の投信に債権が入っているので、そのぐらいでいいだろう。あとは、いざというとき現金化しやすい定期預金を積み立てておけばいい。
ちなみに、国内の成長が見込めない中で国内株式の投信は少し前にすべて売却やスイッチングしたが、長くお付き合いしていた「ひふみ投信」だけは好きで残しておいた。ただ最近いまいちパッとしないので、今回、利益の出ている内に外国株式のインデックス投信に全額スイッチングした。
現状は以下の通り。
【現在積み立てている銘柄】
三菱ＵＦＪ国際ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）
三菱ＵＦＪ国際ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 新興国株式
ニッセイ外国株式インデックスファンド
ニッセイ・インデックスバランスＦ６資産均等型
iFree 8資産バランス
【整理した銘柄】
三菱ＵＦＪ国内債券インデックスファンド
ひふみ投信（年金）
EXE-i 先進国株式ファンド
三井住友・ＤＣつみたてＮＩＳＡ・日本株インデックスファンド
積み立てする銘柄って、どのくらいが適正なんだろう？まだまだ勉強中です。いろいろ見ていると楽天VTI１本って人も結構いるみたい。
もう少し整理が必要かな？
