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もくじ
味噌ラーメンが沁みる店
岩手のキャンプ場で提携会社の部長さんと一夜をともにし(笑)
朝はコーヒーまで入れていただいた。
ラブラブ❤️(笑)
今日は仙台まで走ってビジネスホテルに泊まり、翌日のお昼過ぎに出航するフェリーに乗船すれば旅のフィナーレ。
なんだけど・・・
どうも台風が近づいていて、ちょうどお昼頃に仙台方面に直撃!
部長さんが「ブルさん、後片付けはいいから、早く出発しなよ」と気をつかっていただき、朝7時には出発する。
東北の大動脈の国道4号線より盛岡から県道使った方が空いてて走りやすいと教えてもらって、県道13号線などを走りながら平泉まで行けた。
田舎道をのんびり走る・・・と言いたいところだけど、すでに台風が近づいて風が強い。大きな荷物を載せたSRでまともに横風受けると、マジで吹き飛ばされそう。
平泉の道の駅で休憩。
仙台までそれほど距離あるわけでもないし(といっても200㎞以上ある)、今日はホテル泊まりだから時間が多少遅くなっても構わない。せっかくだから中尊寺の金色堂は見ておきたいと思いつつなにせ台風が来ているし、雨が強く降り出す前にできればホテルに着いておきたい気持ちが強い。
今思えば、ここまで散々走って疲れ切っていたし、観光したいという気持ちはほぼ0だった。
平泉からは国道4号線で南下。お盆の帰省ラッシュが始まっているのか、栗原市内でところどころ渋滞している。
荷物があるので、いつもの感覚ですり抜けとかするとぶつけそうなので大人しく渋滞にはまる。
雨がパラついてきたと思ったら
すぐに大雨 (T ^ T)
このツーリングで、雨はときどき降られたけど、比較的弱い雨が多くて、カッパ着てれば中は濡れない程度で、ライディングシューズも防水なので中まで染みてくることはなかった。
が、今回の雨は台風の雨 ☔️
靴の中まで染みてくるし、汗なんだか雨なんだかわからないほどに中もベチャベチャ。
大崎市あたりまで来て、疲れたし腹も減った。どこかで飯食おうと思ったけど、びしょ濡れのカッパ着てファミレスとか入るには勇気がいる。
どこか、ドライブインぽいお店がないか探しながら走っていると、国道からちょいと市道に入ったところに食堂が見えた。
もうここしかないだろうというタイミング。
地元の人しか来ないような感じの店で入ってみると、意外とお客さんがいる。
ラーメンや唐揚げ定食など、定番の定食屋な感じなんだけど、バイクのポスター貼ってあったり、モトクロスっぽいレースのトロフィーや盾もある。
頑固そうなオヤジが一人で切り盛りしているみたいで、食器が片付けられていないてテーブルもあり、こりゃ時間かかりそうだなと味噌ラーメンだけ注文する。
20分ぐらいで
着丼(笑)
こってり系だけど、雨の中走って来たのでこの熱々のこってりスープが染みる。カラダ温まる。
完食してお会計の時に、オヤジの方から話しかけられた。
「どこから走って来たの?」
「北海道まわって昨日から青森、秋田、岩手と走ってきました」
「バイクは何?」
「SRです」
「いいバイクだね。SRは。長距離走ったから疲れただろ。今日は雨強くなるから気をつけてな」
やっぱりライダーだ。ライダー同士の会話だ。こんなところで、偶然ライダーのオヤジがやっているお店に入るなんて、なんかあるんだろうな。ふつうに走っていたら絶対通り過ぎる店だ。
店の中でカッパ着たり雨対策させてもらって見送ってもらった。
※あとで調べたら結構人気の店だったみたい。
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仙台からフェリーで名古屋へ
土砂降りの中、無事仙台港近くのビジネスホテルにチェックインして濡れたカッパをハンガーにかけ、ラインディングシューズには古新聞をもらって来て中に詰めた。
ビジホには珍しく大浴場があったので、ひとっ風呂浴びる。時間も早かったので一番風呂だった。
夕方に食事に出かける。仙台といえば牛タン! なんだけど。コスパ最高のサイゼリアでエスカルゴやサラダ、チキンのチーズ焼きに赤ワインでゆっくりしてブログの下書きを書く。
サイゼリアって、そこそこうまいし安いし、出張先なんかでも一人の時はよく使う。金沢でもサイゼリアだったな💦
清潔なシーツが敷かれたベッドで熟睡し、翌日仙台港に向かう。出港は12時30分だけど、10時ごろにはターミナルに行って乗船手続きをした。
お盆休みの最後の土曜日なので、帰省帰りのファミリーでかなり混雑していた。
バイクも満載だ。
この旅でSRの走行距離は1万キロを超えた。
フェリーに乗るとすぐにレストランで食事にした。昼は1000円でバイキング。メニューはまあまあ種類があって、味は普通レベルだけど、コンビニ食よりは100倍マシだ(コンビニ食を落としている訳ではありません)
ビールは別で600円だったかな。
仙台から名古屋へ向かう便は大部屋ではなく、カプセルホテルのようなベッドのS寝台にした。
プライバシーは確保されている。大部屋の2等船室から2000円アップするだけだから、ゆっくりしたいならこっちの方がいい。名古屋に着くまでほぼベッドの上で持っていった本を読みふけっていた。
ここで、行きに乗船した苫小牧に向かう「いしかり」と行き違いになる。わずか10日まえにあれに乗って北海道に向かったんだな。あっという間だ。
旅の終わりに
旅の最後にプロローグの記事をアップした。
今思えば、もう少し1日の距離を短くしてゆったりと回れる日程にすればよかったと思わなくもない。ただ自分にとって バイクの旅は観光より走ることが目的だ。
そう思えば存分に走ったし、釧路湿原やカーリングの試合も見学できた。高倉健さんを偲ぶロケ地も訪ねることもできたから、まあまあ走る以外も楽しめたかな?
体力的にはキツかったけど、年取ったらこんな無茶な旅はできないから、これはこれでOKだ。
ところで、北海道をひとりでバイクで走ってきたというと、案外周りの反応は冷ややかだった。
「いい歳してよくやるな」
「家族置いてひとりで行ったの?」
「ひとりで行って楽しいの?」
北海道を走っていると自分のような人間はたくさんいるのに、世間というのはそんなもんなんだ。
もちろん「ひとりでバイク乗って北海道走った俺スゴイ!」なんて周りから思ってもらおうなんて気はサラサラない。自分の中で充実感と達成感があればそれでいいし、30年前の北海道ツーリングの記憶が鮮明なように、今回の旅の出来事や風景が一生心の中に刻まれることがなによりの宝だ。
日常に戻れば、時間は淡々と過ぎていく。50を過ぎて思うのは、人生の終わりから逆算するようになったこと。
あと何年仕事できるだろうかとか、あと何年健康でいられるだろうかとか、あと何年バイクに乗ることができるだろうかとか。
そう考えると、やりたいことはできるときにしておいたほうがいい。本当はチャレンジしたいのに、自分には無理だとか、お金がないとか、奥さんの理解が得られないとか、やらない理由をあげればキリはないけど、ようは目的に向かって準備して行動できるかどうかだ。
衝動的にフェリーのチケットを取ったことから始まった北海道ツーリングだけど、旅の準備も含めて充実していたし、実際なんとかなるもんだ。
一方で北海道から帰ってきて、何にもしない休日も増えた。夏の暑さと旅の疲れ、仕事で出張も多かったので、予定のない休日は何もする気が起こらない。でも、それはそれで意味がある。体を休ませるのも大事だし、1日中本を読んだりブログを書く日があってもいい。
静と動のバランスだ。
人生の楽しみ方は人それぞれだ。なかには人生なんてつまらないもんだという人もいるだろう。ただ、ひとつだけ言えることは、何かと理由をつけてやるべきことをやらず、やりたいことを後回しにしていては、いつまで経っても何もはじまらないし、何も起こらないということだけは確かだ。
自分の生き方は自分で決めればいい。選択肢は無限にあるはずだ。
(おわり)
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