トヨタ86のレンタカーを借りてみて、かなり気持ちが傾いた。
スポーツカー乗りたい!
実は、このとき目星を付けていたクルマがあった。
86レンタルのドライブついでに見るだけ「スバルBRZ・STIスポーツ」
中古車の情報サイト(グーネット)にBRZ・STIスポーツ 距離500kmのほぼ新車に近い車両が328万円で出ていて見積依頼だけしてあった。でも、かなり高いなと思っていたら8月に入って価格を見直し298万円にプライスダウンするとので是非検討して欲しいと連絡をいただいた。
まあ、それでも予算オーバーかなと思いつつ(出しても追い金30万円)、86をレンタルしたときのドライブついでにその販売店まで足を運んで現車確認することにした。
もちろん、見るだけだ(笑)
しかし実物を見て「これ、新車じゃない」と思うほど、程度がよくて
スバルのアイデンティティであるWRブルー
距離見たら「181km」しか走っていない。
なんでもデモカーとして仕入れて、ときどき試乗に応じていた車両らしく、ナビやフロアマット、ETCなど主要な装備やオプションも付いている。おまけにガラスコーティング済。
実際に新車で買おうとすると、こういった装備で結構費用がかさむんだよね。STIスポーツはBRZの最高グレードで、新車で注文すると最低限のオプションでも諸費用込みで430万ぐらいになる。ちょっと欲張ったら450万円だ。
そう思うと、かなりお買い得な気がしてきた。
セールスマンが言うには、在庫車として1年半ぐらい過ぎていて、もう売り切りたいので思い切って値を下げたらしい。
スポンサーリンク
【新車は基本的に割高】クルマの値段はお店や条件によって千差万別
このお店のいいところは、元々はスバルディーラーの輸入車部門でボルボを販売していたが、その他の車種も販売できるように別会社にして中古車なども扱うようになったという。スバルのクルマだったらディーラー保障がそのまま引き継げることや、サービス工場は一緒なのでメンテナンスも任せられるのがいい。見積もおかしなところはなく、変な金額の計上もない。
前回の中古車販売店は、なんだかお店独自の保障とかを見積もりに組み込んで、とんでもない諸費用になっていたので、もうそういうお店で買うのは止めようと思っていた。
ここだったら信用できそうだ。
中古車全般に言えることだけど、特にスポーツカーの中古車って、どんな使い方をされているかわからないし、見極めも難しい。
そういう意味では何の不安もない車両だ。諸費用入れても全部で320万円ぐらい。新車から100万円以上も安く買える。
クルマの値段ってどうなっているのだろう? そういえば知り合いがBMWの新古車を定価から150万円ぐらい安く買ったと言っていた。BMWのディーラーは販売ノルマがあるらしく、お店で登録して台数を稼いでいるのだ。一度登録するだけで100万は下がるらしい。BMWはそういった在庫車が安く大量に出回っている。知り合いは、その在庫車のなかでも長期在庫になっていたクルマをさらに安く買えたわけだ。3シリーズをフツーに買えば500万は下らないからね。BMWって。
その人は、特に外車は新車で買ってはいけないと力説していた。
クルマの下取りや買取は思惑が交錯する。客は基本的にカモねぎだ!
さて、このときはCX-3に乗っていかなかったので、車検証だけ持っていっておおよその下取り金額だけでも出してもらった。
そしたらね。
170万だって。
もう終わってる。絶対無理。その値段で売るの。
正直にそのことを話し、他の買取店あたってみますと返事して、200万円以下でしか売れなかったらCX-3にしばらく乗り続けると伝えた。
知り合いのクルマ屋さんにオークションの相場聞いていたので200万円が一応の目安と考えていた。ずいぶん足下見られたな。
後日、国道沿いにSUV専門のクルマ屋さんがあったことを思い出し、そこなら専門店だし、距離も7500㎞で年式も新しいから高く買い取ってくれるかもしれないと、仕事帰りに査定してもらった。
担当者に一通り説明して、とりあえず査定だけだけど、ローンの残金が約220万円あるので、その値段以上が付いたらうれしいと伝えた。
しばらくして、店長が出てきた。
「これだけ程度のいいクルマはなかなか仕入れできない。ぜひ、うちで買い取らせて欲しい」という。
そして、普段は見せないというオークションの相場一覧を見せてくれた。
CX-3の自分と同じグレードで、一番高くて210万円だった。知り合いのクルマ屋に見せてもらったのと一緒だ。
「うちは、SUV専門でやっていて、買い取らしていただければ在庫車として売るので、オークションなどに出す諸経費がかからない。だから220万円で買い取らせていただきます」
お~ すばらしい。
この値段だったら売ってもいい。
ちょっと待ってもらって、BRZの販売店に電話する。
「もしもし。BRZの商談していたブルです。いま、SUVの専門店で査定してもらったら、220万円で買い取ってくれるというので、そのBRZを押さえて欲しいんだけど」
「そうでしたか。よかったですね。承知しました。では、ご契約と言うことでよろしいですか?」
「はい。お願いします」
ああ、決めちゃったよ。
ヤバい・・・カミさんになんて言おう?
なんと更なる好条件が飛び出す!
一応頭の中での算段はこうだ。
CX-3のローンは銀行で借りて残金が220万円。金利が2.25%、月々約45,000円(ボーナス払いなし)で残りの支払い回数が50回ちょっと。
まず、CX-3を買い取ってもらってこのローンを完済する。
BRZの販売店では、特別キャンペーンとかで金利が1.9%とかなり低い。そこで改めて300万円のローンを組み直せばいい。月々の支払を同じくらいすると72回払いになる。ちょっと長くなるけど支払は今と変わらない。若しくは50万ぐらい頭金を入れてもいい。
(株が暴落中で現金化出来るかどうか微妙だけど・・・)
SUV店では買取の契約書にすぐサインして欲しいと急かしてくる。
そのとき、電話が鳴った。ちょっと失礼して電話に出る。
「もうCX-3をお売りになられましたか?」
「いや、まだサインはしていないよ。でも売ろうとは思っています」
「そのクルマ、うちで買い取らせていただけませんか? 230万で買い取ります」
「え・・・?」
なんで170万円が一気に230万円なの? それも現物見てないのに。
SUV店の店長に、今の電話のことを伝えると
「それ、ぶつけてきたんです。よくあるんですよ。後出しじゃんけんです!」と酷くご立腹。そりゃそうだ。商談の邪魔されたのと一緒だもんね。
ひとまず、少し考えさせてくれと頼んで店を出た。ただ、店長と少し雑談して、BRZを考えているというと、店長も実はスポーツカーが好きで、RX-7のFDに乗っていてサーキットなんかも走っているらしい。
自分はバイクだけどサーキット走っているというと、サーキット話で盛り上がった。いい青年だ。
そのあと、BRZのセールスマンの携帯から直接電話がかかってきた。
どうもCX-3が欲しいお客がいるみたいで、どうしてもブルさんの車を買い取りたい。それに、BRZ・STIスポーツのATは、フツーの客は興味示さないし、スポーツカー好きはMTを欲しがるので、簡単に買い手が現れるとは限らない。長期在庫になってしまうと、余計に売れなくなってさらに値を下げなくてはならないから、店長の判断で230万の買取を決めたらしい。
セールスマン曰く「最初に170万円の金額を提示させていただいたのは、正直心苦しく、申し訳ないと思っています。会社としても出来るだけ安く仕入れたいのが本音なんですが、僕はこういうやり方は好きではないんです」
まあ、事情はいろいろだからしょうがない。自分にとっても社会勉強になった。
「では、ひとまず230万円の下取りで見積を出していただけますか? SUVのお店には後日断りの電話を入れておきます」と電話を切った。
(家庭崩壊しなければ、たぶん続く)
※カミさんとのやり取りはこちらからどうぞ!
※ついに納車しました! 絶賛家庭崩壊中!
※家庭崩壊の危機脱出か!?