CX-3のアクセルの開け始めに感じる違和感を表した記事
CX-3を新車で買って8か月。走行距離は7000キロになった。
いいクルマなんだけど、唯一アクセル踏んでから加速するまでに一呼吸あって「ぐぅわあぁぁ~」っと急激にトルクが立ち上がるみたいなエンジンのレスポンスに不満があって、実は普段乗るのにちょっとストレスがあった。
たとえば交差点の右折で「このタイミング!」でアクセルを踏むと、出だしで「あれれ?」と加速しないもんだから直進車迫ってきてすごく焦る。で、さらに踏み込んだら「おおお~」と凄い加速をはじめて前の車に突っ込みそうになったり。まったく加速をコントロール出来ないのだ。
いままでCX-3の1.8ディーゼルについて、それをあからさまに書いた雑誌やネットの記事はなかったのだが、「出だしのモッサリ感」みたいなことは、ブログとかSNSでCX-3のオーナーからも言われていたし、自分も記事にした。
最近発売されたMAZDA3にも同じ1.8ディーゼルが登載されている。それについて、モータージャーナリストの池田直渡氏がこんな記事を書いていた。
SKYACTIV-D 1.8は、すでに購入した人には手遅れで大変申し訳ないが、筆者の率直な感想は「やめておいた方がいい」である。
おそらく試乗をして気に入った人は「おっ! 発進からトルクがあるな」と感じたのだと思う。だがそれは錯覚だ。静止状態からのアクセルの踏み込みに対してエンジンのレスポンスが悪いので、ドライバーは無意識に「あれもう少しかな?」とアクセルを踏み足し、その結果レスポンスが付いてくる頃には、踏み過ぎている。
余計に開けているからトルクが大きいのは当たり前だが、エンジンは、何時いかなる時にもドライバーが望む量のトルクを忠実に発揮してみせることが本懐である。だったら、適正な踏み込み量をドライバーが判断できるような感覚フィードバックであるべきだ。それができていない。
その結果「ヤバい魔物がエンジンルームに棲んで(すんで)いるようなストレス」を感じる。あるいは「財布に50万円くらい入っている時のような落ち着かなさ」といってもいいかもしれない。自分が御するのが大変な、しかも正体がよく分からないものを管理し続けなければならないのは存外負担に感じるものだ。
これは小排気量のターボエンジンの宿命ともいえるようで、ターボは高回転域でより大きな出力を得ようとするとタービンが大型化する。大きくなった分タービンを回す力も大きな力(排気ガス)が必要になるが、低排気量の場合排ガス自体が少ないのでタービンを回す力が足りなくて特に低速が犠牲になる。排気量が大きければ、低速でも排ガスの量が多いので何とかなるが、小排気量の場合に大型化したタービンではターボラグが大きくなってしまう。
そこを解消するには、低回転用のターボを追加してシーケンシャルターボや2ステージターボと呼ばれる、いわゆるツインターボにすればよいのであるが、もちろんコストがかかるので、ただでさえ値段が高いディーゼルエンジンのクルマの値段がさらに高くなる。
この記事では、そこを次のように締めている。
本当なら排気量が小さいほど、低速用のターボはより重要なのに、予算の都合でターボは魔法のヤツ1つだけ。元々1.5だったこのエンジンを、マツダが1.8にキャパシティアップした理由はよく分かる。
ということで、マツダがサボっているわけでも手を抜いているわけでもないのだが、1.8ディーゼルは所与の条件が厳しく、いろいろ思うようになっていない。しかしそれはメーカーの都合であって、ユーザーには関係ない。筆者はユーザーの側に立つ義務があるので、1.8ディーゼルの現状には合格点は上げられない。
そういうことね。特に自分のCX-3はAWDなので車重も重い。余計に0からの加速が犠牲になる。
もうダメだ。今さら遅い・・・
買う前の、わずか30分ぐらいの試乗では到底そこまでわかるわけはない。ビックマイナーで1.5から1.8になったんだから期待もしちゃうし、確かに最初に乗ったときは「これがディーゼルのトルクか!」と感動したものだ。
エクステリアやインテリアのデザインも、ハンドリングやブレーキも、エンジン以外は凄くいいのに、肝心のエンジンがそれではイカンやろ。。。
スポーツカーに一度乗ってみたい!
いままで、D5だったり、クロカンの4WDとか、ステーションワゴンを乗り継いできたが、いわゆる「スポーツカー」には乗ったことがない。山に行ったり、スキーをしたり、MTBを積んだりする自分にとってクルマは道具だ。
だから、選択肢としてスポーツカーはあり得なかった。荷物を積んで雪道も荒れた道もものともせずに走れるクルマが必要だった。
ただ、低く構えたスタイル、踏んだら踏んだ分だけ加速して、スパッとコーナーを曲がるクルマには憧れる。
そういや、最近スキー行かなくなったし、雪山だって年に2回ぐらい行くだけだし、温暖化の影響なのか岐阜の街中は雪もあまり降らなくなった(昔は結構降ったようなイメージがある)。
ふだん通勤で毎日クルマに乗るので、むしろ趣味のバイクよりクルマに接する時間は長い。
スポーツカーありかも?
お店へ直撃してスバルBRZ・STIスポーツを見てきた
CX-3は新車で昨年の12月に買ったばかりなので、まだ8か月ぐらいしか乗っていない。乗り換えるには早すぎる・・・ けど、クルマの価値は距離と時間とともに下がっていく。
そんなとき、タブレットでネットを眺めていたら、あるブログでトヨタ86の記事があって「86いいよな。カッコイイし、なんとか買える値段だし、こんなので毎日通勤したら楽しいだろうな」なんて考えてしまった。何気なく86とかスバルのBRZ(この2車種は基本的に同じクルマでトヨタとスバルが共同で開発した)の中古車を検索したら・・・
スバルBRZ STIスポーツ
2018年 距離1万1000キロ 249万9000円
え~ STIでこの値段って安くない? それもまだ新しいじゃん。
STIとは、スバルのモータースポーツ部門で独自にチューニングしたコンプリートカーも販売している(フツーにスバルのお店で買えます)
もしかして、CX-3を下取りに出して、多少の追い金でいけるんじゃねえの?
どうしても現物を見たくて家から1時間ほどの販売店まで見に行ってしまった。
STI仕様のBRZは、最上級のグレードの「GT」に18インチのホイールやブレーキにはブレンボのキャリパー、エンジンルームには補強が入り、STIでカスタマイズされたザックス製のサスペンションが奢られている。
マニア心くすぐる(爆)
新車で買えば車両本体で350万円。諸費用にオプション加えたら400万円以上は確実。
事前に電話で来店することを伝えておいたので、お店に着くとすぐに案内された。
外観は問題ない。エンジンをかける。なかなかいい音だ。STI仕様のシートは身体をがっちりサポートする。ちなみにこのクルマは6ATだ。スポーツカーはマニュアルみたいなところがあるけど、毎日通勤で(渋滞もあって)使うにはかえってATの方が都合がいい。
内装は、ところどころに擦れた後があり、1年ちょっと経っているとはいえ、もう少しきれいでもいいかなとは思った。
「この値段でBRZのSTIはないですよね?」
「ぶっちゃけ客引き用の目玉商品なんです」
セールストークだとは思うけど正直安い。新車価格から100万円も落ちている。ATだからかな? もうオートマがデフォルトの現代のクルマの中で、スポーツカーだけはMTが好まれる。
「前のオーナーってどんな人?」
「前のオーナーって正直わからないです。ただ、きちんと査定してこの値段付けてますからクルマの価値には自信があります」
・・・? 目玉商品じゃないの? なんか安い理由があるんじゃないの?
一つ気になることがあった。車検が2020年になっているのだ。
おかしい? 2018年式だから新車で登録すると車検は3年後の2021年のはずだ。
「なんで車検が2020年なの? 2018年登録だよね?」
「レンタカー登録だったので新車でも2年で車検なんです」
そういうことか。だから安いのね。前のオーナーの質問はぐらかしたのね。敢えて突っ込まなかったけど(大人だから)。室内のちょこまかしたキズも違和感があった。ワンオーナーなら(400万以上出して買って)もう少し室内きれいでもいいかなってって思ったけど、レンタカーだったから納得。そこまで大事に乗らないよね。
ラジエーターも飛び石で結構フィンが潰れてた。
もしかしたら、1万1000キロの走行距離も怪しいな ヾ(-_-;)
このお店は諸費用で儲けているのね
店内に入りお見積もりとCX-3を査定してもらった。
BRZは、CX-3に比べて、安全装備が劣ったり、電動シートでなかったり、細かいところで今どきの装備は付いてない。ナビも社外の安物だし、バックモニターもない。ETCも後付けの安いものだった。
それでも、STI仕様がこの値段で買えるのだったら、多少の追い金払っても買っていいかなとは思っていた。
BRZの見積が出てきた。
諸費用込み309万円・・・
あのね。なんで中古で諸経費59万もかかるのよ?
法定費用は6万円ぐらいで、その他諸費用19万円
コーティング? エンジン何とか? そんなのいらない。お店独自の3年保障で11万円? メーカー保証あるでしょ? 登録諸費用3万5000円に車庫証明2万円 バックモニター取り付け費こみで3万5000円
このお店は、最近東証1部に上場した勢いある中古車販売のお店なんだけどね。まあクルマのこと知らん人をカモにして諸費用モリモリにして利益出しているんだ。
ちなみに後で調べてわかったんだけど、レンタカー登録だとメーカー保障は付かないみたい。お店独自の保障のときにメーカー保証あるでしょって聞いたら、あとからディーラーで登録してくれっていわれて、そんなのおかしくない?って思ったのだが、そういうことなのね。
正直、それほど評判がよくない販売店なのは知っていた。と、いうか中古車販売って圧倒的に買う側の情報が少なくて、売り側が有利な商売。情報の非対称を利用して儲けている業者が多いのは知っていたが・・・
CX-3の査定金額
そしてCX-3の査定が出た。
「マックスで200万円です」
(´Д`)まじ・・・
新車の本体価格が300万円なので、8か月で100万円も下がったことになる。
最初の心づもりは、BRZが250万円で諸費用が20万円。合わせて270万円。CX-3の下取りが230万~240万円。
追い金30~40万円のつもりでいた。
現実は諸経費の削るとこ削って、諸費用(法定・登録・バックモニター・3年保障)込みで290万円
つまり
追い金90万円
全然足りない。
お店の人も、下取りの金額がもう少し高くいくと思っていたらしい(これはホントみたい)。
奥さんに電話して出せそうか聞いてみて、もし出せそうだったらあと5万円ぐらいはなんとかしますって言うけど、我が家の場合、自分が家計管理しているから奥さん関係ないし・・・
90万円あって、もし、そのお金が自由に使えるなら
もう少しがんばって、こいつ買う資金にするよ。
Z900RS CAFE
このライムグリーン反則です。かっこよすぎます。
結 局
そうね。世の中そういうもんだよね。安いには理由があるし、お店ももう少し正直にやればいいのに細かいところで信用できないし。
まあ、いろいろ考えれば、CX-3は最新の安全装備が付いて、内装の質感も高いし、なんか帰り道で「お? ちゃんと加速するヤン」と思えるほど、アクセルにエンジンが反応する気がしてきた。
↑ 気がしただけ・・・もう、一生マツダの車を買うことはない。
結局、BRZ買っちゃいました (^_^;