まだまだ、騒ぎが収まる気配がなさそうですね。
「老後2000万円不足」問題
老後の生活費が2000万円不足するので、各自自己責任で貯蓄するなり何なりしてくださいねと勘違いされて受け止められた金融庁の報告書。
実際はiDeCo(確定拠出年金)やNISA(少額投資非課税制度)をPRしたかったのに、制度設計上の「年金は100年先まで安心」といったことが、年金給付で「100歳まで安心」と勘違いされたり、各種調査の平均で計算したことで、かえって個々人の実態に合ってなくて、貯蓄のない人が「2000万円!!!」とその数字だけにビックリしてしまいました。
こんなおいしい燃料を選挙前に投入されれば、野党やマスコミは飛びつきますよ。まんまと与党攻撃のガソリンとして使われ、大爆発!大炎上!
与党の方々は、正面から年金について議論すればよかったのにね~ 与党も与党です。
なかったことにしてしまうんですから
ホントに金融庁及びワーキングチーム関係者の皆様の心中お察しいたします。ご愁傷様です。わかっている人はわかっていますから(慰めになっているでしょうか?)。
ところで、今回の騒動で「じゃ、みんさんどのくらい資産を持ているの?」みたいな調査結果を目にしましたが、60歳の平均が1300万円だとか、結構みなさん持ってるなぁ~ と逆にビックリしましたよ。
↑ ぱんぱんぱぱさんのブログおもろいです。
一方貯蓄0円の世帯も2割あるとかなんとかいわれていますが、住宅ローンに車のローンを抱えた我が家は・・・
むしろマイ!
ナスでござます。どうぞ、みなさま安心してください(爆)
* * *
実際、年金っていくらもらえるのでしょう?
日本年金機構の「ねんきんネット」で、自分のかなり詳細なデータが確認できます。
もうね。2000万円だとか5000万円だとか、いろいろマスコミに踊らされる前に、自分で確認してみましょう。保険料返せ!とかデモやってる前に、未納期間とかあって減額されていて「これしかもらえないなら、金返せ」みたいなこといってたら本末転倒です。
ブルさんの場合は?
ブルさんは、今年52歳です。20歳から22歳までは、学生で保険料を納めていません。今でこそ、学生向けの「学生納付特例制度」(納付猶予されますが、加入期間にカウントされます)がありますが、約30年前はそんなのありませんでした。
だから加入期間はちょうど30年です。
この間、すべて厚生年金に加入し、未納期間もありません。
とりあえず「ねんきんネット」で簡単試算をしてみます。このまま60歳まで厚生年金に加入して保険料を納める前提で(加入期間38年)、65歳から受給すると・・・
月額178,076円(基金代行部分もプラスされます)が給付されます。
年額に換算すると、2,136,912円です。
ここにカミさんの年金(数年の厚生年金加入と第3号)もプラスされれば(離婚されなければ)、おおよそ25万円ぐらいにはなるでしょう。年間で約300万円です。
ただし、マクロ経済スライドで給付が減額されたり、この先自分の報酬が下がったりしたら、給付額も下がります。所得税や健康保険、介護保険料なども引かれますから、手取りはもっと少なくなると思います(年金に所得税かかるなんて(涙))
一応、夫婦ともiDeCo(23000円×2人×12か月=年間552,000円)と自分は一般NISA、カミさんは積立NISAをはじめていますし、ドル建ての個人年金も60歳満期でかけています。
いまは家とクルマの借金がありますが(実はバイクも・・・)、60歳前には完済しているはずです。家計的にも"持ち家で、その頃は子どもたちも独立している(はず)ですので、60歳から65歳までは、iDeCoと何らかの仕事でつないで、あとは年金と貯蓄や退職金、資産運用のキャピタルゲインで、夫婦2人でそこそこやっていけるぐらいのレベルでいけそうです。
これまで払った保険料とこれから払う保険料
毎月、ゲンナリするほど引かれる社会保険料。
厚生年金の保険料は、平成16(2004)年度の13.93%から段階的に引き上げられ、平成29(2017)年9月に上限の18.30%まで引き上げられました。この18.30%は国で定めた上限の保険料率で、今後はこの最も高い保険料率に固定されることになっています。
(参考)上限に達した「厚生年金」保険料率18.3%、世界的には高いのか? 欧米5カ国と比較 | ZUU online
厚生年金の保険料の負担は労使で折半していますので、実際はあなたの給与明細から引かれる倍の保険料を支払っていることになります。
さて、じゃあ、あたしは、いったい今までいくらの保険料を納めてきたのでしょう?
これも、ねんきんネットで知ることができます。
ブルさんの場合
約1,360万円
。 。
/ / ポーン!
( Д )
30年間、よく払い続けました。。。1000万超えです。
では、今後今のまま60歳まで働き続けたとして、一体あといくら保険料を納めるのでしょうか。
約560万円
合計すると約1,920万円です。
ただし、同じ金額会社も負担していますので、実質 3,840万円 となります。
でもね。仮に年額213万円いただいて、自分が払った保険料がどのくらいでトントンになるかを計算すると約9年です。74歳まで生きれば、あとは1年長生きするたびに年213万円ずつプラスになっていきます。
そこまでは、絶対生きるぜ!!!!
75歳でもピンピンしてトレランやるぐらい生きてやるぜ!
やっぱ、健康は大事ですね。
実際、カミさんの年金も第3号で基本的には自分で納めて(みんなで広く薄く負担している)いませんので、6年半ぐらいでトントンかな。
会社負担分も取り返えそうと思うと、85歳ぐらまで生きないとね。でも若者に憎まれそうだから、平均寿命の80歳ぐらいで逝っておきます。
と、いうことで、やっぱり60歳までは仕事を現状維持しないといけません。50歳代のサラリーマンブロガーの同志さんたち。みんなでがんばろ・・・おれもがんばる。